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クラスター環境で推奨されるネットワークの本数について

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こんにちは。Windows プラットフォーム サポートの戸田です。

日々のサポート業務の中で、よくお問い合わせを頂く内容についてご紹介します。

 

複数の Windows が連携して動作するフェールオーバー クラスター環境では、ノード間の相互接続が正常であることが、クラスターの安定動作のために重要です。

フェールオーバー クラスターを構築する場合、冗長化のために少なくとも各ノード毎に 2 つの物理 NIC を用意いただくことを推奨していますが、環境によってさらに物理 NIC が必要となります。

構成により様々な用途でネットワークが使用されるため、結局いくつの NIC が必要になるのかが分からないといった声もいただきます。この記事では、フェールオーバー クラスター環境を計画、構築いただく際に考慮いただきたいネットワーク構成についてお伝えします。

 

まずは表で簡単にまとめ、それぞれについては以下に説明します。

環境 ノード毎に必要な物理 NIC の枚数と用途
 フェールオーバー クラスター環境 2 (a)(b)
 ライブ マイグレーション環境 + 2 (d)(e)
 iSCSI 環境+ 1 (f)

 

まずクラスターで使用されるネットワークは以下の 2 種類の役割(a)(b)を持っています。

 

(a) クラスターノードのみで使用するネットワーク

 プライベート ネットワークとも呼ばれ、ノード間の同期、クラスター通信に利用されます。「フェールオーバー クラスター マネージャー」のネットワークのプロパティで「このネットワークでのクラスター ネットワーク通信を許可する 」が選択されたネットワークです。

 

(b) クライアント アクセス ポイントで使用するネットワーク

パブリック ネットワークとも呼ばれます。上記に加えクラスター外のホストとの通信を行います。デフォルト ゲートウェイの設定を持ち、ドメイン コントローラーとの通信や、DNS サーバーとの通信で使用されます。「フェールオーバー クラスター マネージャー」のネットワークのプロパティで「このネットワークでのクラスター ネットワーク通信を許可する 」「クライアントにこのネットワーク経由の接続を許可する」が選択されたネットワークです。このネットワークのみでもクラスターを構成することは可能ですが、クラスター相互接続の冗長化のため、複数のネットワーク経路を用意いただくことを推奨しています。

- 参考資料
  フェールオーバー クラスターのネットワーク設定を変更する
     http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc725775.aspx

 

CSV を使用するライブ マイグレーション環境ではさらに以下の用途(c)(d)(e) のネットワークを考慮していただく必要があります。

 

(c) CSV (Cluster Shared Volumes) へのアクセス (リダイレクト I/O ) のためのネットワーク。

通常 (a) のネットワークが使用されるので、個別に用意する必要はありません。

 

(d) ライブ マイグレーション用のネットワーク

仮想マシンのライブ マイグレーション処理では、仮想マシンのメモリー情報をこのネットワークを使って転送します。定常的ではないにしろ、相当量のトラフィックが流れることが予想されるため独立したネットワークを用意します。このネットワークの選択は 「フェールオーバー クラスター マネージャー」 から仮想マシンのプロパティを開き、[マイグレーション用ネットワーク] タブで、指定と優先順位の設定ができます。

 

(e) Hyper-V 仮想マシン(ゲスト OS) 用のネットワーク

ホスト マシン、ゲスト マシンのトラフィックを分けるため  「Hyper-V マネージャー」の「仮想ネットワークマネージャー」 にて 「管理オペレーティングシステムにこのネットワーク アダプターの共有を許可する」 のチェックを外し、仮想マシン専用の 物理 NIC として使用されることを推奨します。

 

ライブ マイグレーション環境では���記 (a) ~ (d) ( a と c は併用) のネットワーク として、また仮想マシン専用(e)の NIC を加えて 4 つの物理 NIC を用意いただくことを推奨します。

 

(f)  iSCSI ストレージ用のネットワーク

 iSCSI のストレージをご利用いただく場合には、さらに専用の NIC が必要となります。この 物理 NIC はクラスターでは使用せずネットワークのプロパティで 「このネットワークでのクラスター ネットワーク通信を許可しない」を選択しておきます。

フェールオーバー クラスターは障害検出を以って高可用性を実現するプロダクトです。一時あるいは定常的に流れる大量のトラフィックによってクラスター通信の遅延などが発生しないように考慮いただくことがネットワーク分離の考え方の基となっています。 (f) は iSCSI ストレージ用とご案内していますが、クラスター用途とは直接の関係のない、バックアップやデータ転送などの用途で使用するネットワークも同様の扱いとなります。

 

なお、この記事でご案内したネットワーク (NIC) の数については、クラスター環境で必ずこうしなければいけないというものではなく、一つの指針としてご理解ください。もし現在運用されているクラスター環境でネットワーク障害が検出されることが多いという場合にはこれら、用途別のネットワークの分離について一度ご確認をいただけると幸いです。

詳細については以下の公開資料がありますので、ご一読いただければと思います。

- 参考資料
  Hyper-V: Live Migration Network Configuration Guide公開
    http://technet.microsoft.com/en-us/library/ff428137(WS.10).aspx

 

 

 


クラスター共有ボリューム (CSV) の最大数について

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こんにちは。Windows プラットフォーム サポートの加藤です。
本日は、Windows Server 2008 R2 のクラスター共有ボリューム (CSV) の最大数についてお伝えします。

クラスター共有ボリューム (CSV) の最大数自体には制限がないため、登録できるボリュームの数は、OS で認識可能な LUN の数と同じです。

Windows Server 2008 R2 のサポートする LUN の最大数は、以下の通りです。

 

SCSI、FC 接続
- 各 HBA アダプターにつき 8 個のバス
- ひとつのバスにつき 128 個のターゲット ID
- ひとつのターゲット ID につき 255 個の LUN

 

iSCSI 接続
- Windows Server 2008 R2 標準の iSCSI イニシエーターの最大ターゲット数は 255 個
- ひとつのターゲット ID につき 255 個の LUN

なお、OS 側の制限に達する前に、ストレージの仕様により、最大数の制限を受ける可能性があります。
例えば、Microsoft iSCSI Software Target 3.3 では、ひとつのターゲットにマッピングできる LUN 数は 128 個までという制限があります。
ストレージ側の仕様については、ハードウェアベンダーにお問い合わせください。

 

[参考資料]
文書番号 : 310072
- Adding support for more than eight LUNs in Windows Server 2003 and in Windows 2000
http://support.microsoft.com/kb/310072/en-us
※ Windows Server 2003 までの情報となっておりますが、Windows Server 2008 R2 についても同様です。

文書番号 : 2821904
Windows Server 2008 R2 における iSCSI イニシエーターの最大接続数について
http://support.microsoft.com/kb/2821904

HPC サポート機能の変更

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こんにちは。Windows プラットフォーム サポートの三宅です。

 

今回は HPC Pack 2008 R2 にて大幅に変更されたサポート機能について紹介させていただきます。

 

HPC Pack 2008 R2 SP2 までは、HPC ジョブ スケジューラ サービスにアクセスするための機能

として HPC Basic Profile Web Service がサポートされておりました。

しかしながら、HPC Pack 2008 R2 SP2 で、新たに Web Service Interface という機能が

追加されたため、HPC Pack 2008 R2 SP3 から HPC Basic Profile Web Service のサポートが

終了いたしました。そのため、HPC Pack 2008 R2 SP3 以降は、Web Service Interface を

お使いいただく必要がございます。

 

大幅にサポート機能が変更されることにより、お客様には構築や運用にて

お手数をお掛けすることになりますが、何卒宜しくお願いいたします。

Web Service Interface をお使いになる際、参考となる資料を以下にご紹介いたしますので、

ご参照いただけますと幸いでございます。なお、Web Service Interface に関するご質問、

また構築の際にトラブルが発生した場合には、弊社までお問い合わせください。

 

= 参考資料 =

- サポート機能変更に関する記述

HPC Server Basic Profile Web Service Operations Guide

http://technet.microsoft.com/en-us/library/cc972837.aspx

 

- HPC ヘッド ノードでの設定方法

Install the Microsoft HPC Pack Web Components

http://technet.microsoft.com/en-us/library/hh314627.aspx

 

- Web Service Interface の REST API に関して

Creating and Submitting Jobs by Using the REST API in Windows HPC Server 2008 R2

http://social.technet.microsoft.com/wiki/contents/articles/7737.creating-and-submitting-jobs-by-using-the-rest-api-in-windows-hpc-server-2008-r2.aspx

 

- Web Service API サンプル コード (HPC2008R2.SampleCode.zip)

HPC Pack 2008 R2 SDK with Service Pack 4

http://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=29992

 

シャットダウン イベント追跡ツールのコメント記入欄について

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こんにちは。Windows プラットフォームサポートの世古です。

今回は Window Server 2012 にてシャットダウンまたは再起動の際にコメントを記入する方法についての記事となります。

Windows Server 2003 以降ではイベント追跡ツールによってシャットダウンまたは再起動の際にコメントを記入する事ができます。このコメント欄にユーザーがシャットダウン理由を記入する事で管理者が後でなぜその時にシャットダウンが行われたかイベントビューアーから確認出来ます。

Windows Server 2012 でも引き続きこの機能は有効ですが、シャットダウンの方法によって、従来通りのコメント入力を行う方法と、コメントを省略し、より簡易的に理由を選択できる方法と、動作が分かれております。

具体的には、チャームの「設定」より「電源」を選択した場合には、コメントを省略し、より簡易的に理由を選択できる方法でシャットダウンが行われます。

 

 

もし管理上、従来通りのコメント入力を行いたい場合は Alt+F4 またはコマンドよりコメントを記入する事が可能です。

また、VBScript と組み合わせてシャットダウン画面を表示する方法もございますので、これらの方法についてそれぞれご紹介させていただきます。

 

- ショートカットキーを利用する方法

デスクトップ上でショートカットキー (Alt + F4) 操作によって、コメント欄付きのシャットダウンウィンドウを表示する事が出来ます。

 

 

- コマンドを利用する方法

タスクやバッチジョブ等と組み合わせて実行する場合には、以下の shutdown コマンドを使用してコメントを入力する方法が有効です。

      Shutdown /c "コメント" /s

コマンドを実行しても結果等は表示されませんが、暫くするとサインオフの画面が表示されシャットダウンが実施されます。シャットダウン時には入力した“コメント“が表示されます。

   

 

- VBScriptを利用する方法

GUI よりコメント記入欄を表示する場合には、VBScript を使用する事でシャットダウンのアイコンを作成する方法もございます。

以下の VBScript のコードをメモ帳より .vbs ファイルとして保存する事で、[Alt] + [F4] キーを押した際と同様の結果が得られるアイコンを作成出来ます。

--- VBScript のコード ---

dim objShell
set objShell = CreateObject("shell.application")
objshell.ShutdownWindows
set objShell = nothing

------

-  補足:VBScript ファイルのアイコンをショートカットにピン止めするには

Windows Server 2012 では、VBScript のファイル自体またはショートカットをピン止めする事ができません。

ピン止めするには以下を手順をご参照ください。

1.         VBScript のファイルを任意の場所に置きます。

2.         新規作成でデスクトップにショートカットを作成します。

3.         以下の様な画面が出てくるので、”cscript + VBScript の配置場所”を指定し、「完了」をクリックします。

 

4.         ショートカットの名前を指定し、「完了」を押します。

すると以下の様なアイコンが出来ます。

 

5.         アイコンを右クリックし、「スタートにピン留め」を選択する事でピン留めが可能です。

さらにアイコンの画像を変更したい場合には次の手順に進んでください。

6.         ショートカットを右クリックし「プロパティ」をクリックします。

7.         「ショートカット」タブの「アイコンの変更」ボタンをクリックします。

8.         「アイコンの変更」画面より「参照」ボタンをクリックします。

9.         %SystemRoot%\system32\SHELL32.dll を選択し、「開く」をクリックします。

10.       「アイコンの変更」画面よりアイコンを選択し、「OK」をクリックし、更にシャットダウンのプロパティ画面でも「OK」をクリックし画面を閉じます。ショートカットのアイコンが変更されます。

11.       アイコンを右クリックし「スタートにピン留め」をクリッ��する事で、以下のようにタスクバーにショートカットを配置する事が出来ます。

 

 

チャームの「設定」より「電源」を選択した場合の理由を選択できる項目は以前のバージョンよりも多くご用意しておりますが、選択肢に該当項目が無い、または手動でコメントを残したい場合にはこの記事で紹介いたしました方法をご利用ください。

 

クラスター ハートビート通信の失敗と OS の負荷について

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こんにちは。Windows プラットフォーム サポートの加藤です。

 

Windows Server 2008 以降のクラスター環境において、OS の負荷が原因で、クラスター ハートビート通信が失敗するお問い合わせをいただくことがよくあります。

また、場合によっては、一部のノードのクラスター サービスが停止し、フェールオーバーが発生する場合があります。

 

クラスター ハートビート通信の詳細とハートビートのタイムアウト変更手順については、下記 Blog にてご紹介しているため、ここでは省略させていただきます。

フェールオーバー クラスターのハートビートについて 

http://blogs.technet.com/b/askcorejp/archive/2012/03/22/3488080.aspx

 

クラスター ハートビート通信は、上記の Blog でも触れられているように、既定で 5 秒間通信が途絶えるとハートビート通信の失敗と判断され、エラーが記録されます。

「通信が途絶える」という点については、ネットワーク上の問題以外にも、OS の負荷が著しく増加した場合にハートビート パケットの送信が一定期間できなくなり、ハートビート通信が失敗と判断されることがあります。

 

ハートビートの通信を妨げる高負荷の原因としては様々な要因がありますが、弊社製品では VSS (Volume Shadow Copy Service) が、大容量のディスクに対し SnapShot を作成した際に、この問題が発生する事例が報告されております。Snapshot が作成されるタイミングとしては、該当ボリュームのバックアップを取得しようとした際や、共有フォルダのシャドウ コピーを有効にしている場合があります。

Snapshot 作成時には、一時的にボリュームに対する I/O を停止する必要があるため、できる限り高い優先度で素早く実行する必要があります。そのため、ハートビートなどの Snapshot 作成以外の処理が待たされ、結果としてハートビート通信が失敗する場合があります。 また Snapshot 対象のボリュームのサイズが大きければ大きいほど作成処理にかかる時間も長くなるため、結果としてハートビート通信の失敗が発生しやすくなります。

 

この問題を回避するには、負荷を下げるか、ハートビートの閾値を大きくします。

VSS が負荷の原因であった場合には、Snapshot 作成にかかる時間を短くする必要があります。CPU など、ハードウェアをより高性能なものに変更するといった方法もありますが、それ以外の現実的な対処としては、対象のボリューム サイズを小さくすることです。トータルのサイズを小さくできない場合には、ボリュームを複数に分割し、それぞれの SnapShot 作成のタイミングをずらすことで回避可能です。

この現象を抑制するための最適なボリュームのサイズについては、実際にはハードウェアのスペックなどに依存するため、具体的なサイズをお伝えすることは難しいです。そのため、推奨するボリューム サイズや、上限サイズなども特に定義はしておりません。

参考情報といたしまして、弊社の事例にて、5 TB のボリュームの Snapshot 作成時にハートビート通信が失敗したという環境がございました。

なお、VSS 以外の負荷原因を特定するには、現象発生時のパフォーマンスログが調査に有効な情報となります。

 

ボリュームの分割が難しい場合や、VSS 以外の負荷で発生しており、その負荷を下げることができない場合には、負荷が発生する時間帯に、ハートビートの閾値と間隔を延ばしていただく回避策の実施をご検討ください。

バックアップなどの負荷がかかるジョブを実行する前に、ハートビートの閾値を延ばすコマンドを組み込んだバッチファイルをタスクスケジューラーなどで実行し、ジョブ完了後に、閾値を元に戻すコマンドを組み込んだバッチファイルを実行する方法などが回避策として有効です。

 

ハートビートのタイムアウト値については推奨値はなく、環境に合わせて柔軟に変更可能ですので、OS やネットワーク負荷によるハートビート通信が失敗している環境では、適宜変更をお願いします。

また、ボリュームのサイズについても、ハードの性能に依存するため、こちらも環境に合わせて、適宜、サイズの変更をお願いします。

 

Windows の予期しない再起動が発生した原因について

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こんにちは。 Windows プラットフォーム サポートの服部です。

Windows をご利用のお客様から、OS の予期せぬシャットダウンのお問い合わせをよくいただきますが、原因としてどのようなことが考えられるのかをご紹介します。

 サーバーやクライアント PC が突然再起動する現象が発生し、以下のイベントが記録されることがあります。

 -------------------------------------

ソース: EventLog

イベント ID: 6008

メッセージ: 以前のシステム シャットダウン ( YYYY/MM/DD HH:MM:SS) は予期されていませんでした。

-------------------------------------

 このイベントとは別に、以下のイベントが記録されている場合もあります。

 ----------------------------------------------

ソース: Microsoft-Windows-Kernel-Power

イベント ID:41

メッセージ:システムは正常にシャットダウンする前に再起動しました。

----------------------------------------------

 

これらのイベントからは前回のシャットダウンが正常ではなかったことはわかりますが、予期せぬシャットダウンが発生した理由はわかりません。

 ご存知の方も多くいらっしゃると思いますが、STOP エラー (ブルー スクリーン) により再起動が発生し、このようなイベントが記録された場合はメモリダンプから発生原因の調査をすることが有効です。

ただし、メモリ ダンプを取得するよう設定しているにも関わらず、メモリ ダンプが生成されない場合もあります。また、STOP エラーが発生していないにも関わらず、予期せぬシャットダウンが発生する場合もあります。

 

以下に、予期せぬシャットダウンが発生した際の考えられる原因およびメモリ ダンプが作成されない原因についてもご説明いたします。

  

考えられる原因は?

------------------

 予期せぬシャットダウンのイベントが記録される考えられる原因としましては、大きく分けて、ソフトウェア要因とハードウェア要因の 2 種類に分類できます。

 

- ソフトウェア要因

 Windows のシャットダウンプロセスは、通常、次の流れで行われます。

 

1. デスクトップ上で動作するプロセスの停止

2. サービスプロセスの停止

3. デバイスの停止

4. I/O 要求の抑止

5. ファイルシステムキャッシュ情報のフラッシュ

6. ハードウェアのリセット/電源 OFF

 

Windows では、通常のシャットダウンとは異なるメカニズムでシャットダウンが行われると、EventLog サービスがソース: EventLog, ID 6008 のイベントを記録します。

また、EventLog サービスが正常終了した場合でも、その後シャットダウン処理が正しく行われないと、ソース: Microsoft-Windows-Kernel-Power の ID:41 イベントを記録します。

このイベントの検知については、技術情報がありますので、後述の参考文書 (KB2028504) をご参照ください。

 

通常、STOP エラーによる再起動が発生した場合には、 Eventlog イベント ID: 6008 と共に、次のような System Error イベント ID: 1003 および Save Dump イベント ID: 1001 が記録され、メモリ ダンプが生成されます。

 

<System Error イベント ID: 1003>

イベントの種類: エラー

イベント ソース: System Error

イベント カテゴリ: (102)

イベント ID: 1003

説明:

エラー コード xxxxxxxx、パラメータ1 xxxxxxxx、パラメータ2 xxxxxxxx, パラメータ3 xxxxxxxx、パラメータ4 xxxxxxxx.

 

<Save Dump イベント ID: 1001>

イベントの種類: 情報

イベント ソース: Save Dump

イベント カテゴリ: なし

イベント ID: 1001

説明:

このコンピュータはバグチェック後、再起動されました。

バグチェック: xxxxxxxx (xxxxxxxx, xxxxxxxx,
xxxxxxxx, xxxxxxxx)

ダンプが保存されました: C:\WINDOWS\MEMORY.DMP

 

なお、現象時には、状況によりダンプ ファイルが取得できないことも考えられますが、その場合は、System Error イベント ID: 1003 のエラー イベントが記録されます。

 

- 参考資料

Source: System Error Event ID: 1003
(Windows Operating System 5.2) - Technet Events And Errors Message Center:Message Details

http://www.microsoft.com/technet/support/ee/transform.aspx?ProdName=Windows+Operating+System&ProdVer=5.2&EvtID=1003&EvtSrc=System+Error&LCID=1033

 

 メモリダンプ(memory.dmp)は既定の設定で C:\windows の直下に作成されますので、この情報をもとに、エラーの原因を調査することができます。

 一般的に、ソフトウェア要因にて STOP エラーが発生する要因は以下の 2 種類です。

 

A.     OS、もしくはドライバーの動作過程にて、ハンドル出来ない例外 (Secondchance exception) が発生する。

B.     OS、もしくはドライバーの動作過程にて、異常が発生したため、その処理内で意図的に STOP エラーを発生させる。

 

A は、通常、OS 上で動作するアプリケーションだと、アプリケーション単体でクラッシュする状況です。これが OS の処理内で発生すると、システム全体が停止します。

B は、そのような本来予定していないデータを検知するなど、「このまま OS を動作させていると、安定した動作が約束されない」という状況をプログラム内で想定しており、そのような事態になった場合に発生します。

STOP エラーが発生した場合、「OS かドライバーの処理に問題があったためである」というのが原則です。

ただし、問題を検知した場合も、どのようなコンポーネントが問題であったのか等、詳細はメモリダンプを解析して確かめる必要があります。

 

原則としては、ソフトウェア要因の場合にはメモリダンプが記録されますが、ディスク ドライブの問題など、ダンプ自体が記録出来ない場合にはメモリダンプが記録されない場合もあります。このような場合には、原因の特定は困難です。

 

- ハードウェア要因

 メモリ ダンプを取得するよう設定しているにも関わらず、メモリダンプが確認できない場合には、ハードウェア的な要因で発生している可能性が高いと考えられます。

 

メモリ、システム ボード、CPU などに異常が発生している場合に、サーバー異常を検知するハードウェア側の自動システム復旧の機能により再起動が行われる場合がございます。

この再起動によって、EventLog サービスの動作が中断され、ソース: EventLog, ID 6008 のイベントが記録されます。

ただし、この場合は、OS 側でエラ―を検知した状況ではないため、STOP エラー等は発生せずダンプ ファイルも生成されません。

 

メモリダンプが作成されない原因は?

----------------------------------

 上述のように、メモリダンプが作成されない原因として、ハードウェア要因により自動システム復旧の機能で再起動が行われたことが考えられます。

この場合、STOP エラーの形跡が残らずメモリダンプも作成されない状況が発生しえます。

また、メモリダンプの作成途中で自動システム再起動が行われた場合も同様の結果となりメモリダンプが作成されません。

このような状況では、OS 側から原因を調べることはできず、ハードウェア観点から原因を確認していく必要があります。

 

また、メモリダンプが作成されない原因としては、以下のような設定や構成上の問題である場合もございます。

 

・ブートドライブ上のページング ファイル(pagefile.sys)が存在しない

・ブートドライブ上のページング ファイルのサイズが十分でない

・ブートドライブ上のページング ファイル が断片化している

・メモリダンプがすでに存在し、上書きをしない設定になっている([既存のファイルに上書きする] チェック ボックスがオフ)

・メモリダンプの保存先に、存在しないフォルダやドライブが指定されている

・メモリダンプの保存先に、Memory.dmp ファイル作成に必要な空き容量がない

 

予期せぬシャットダウンのイベントが記録されました場合、お問い合わせ環境で確認いただきたい項目としては以下の 2 点になります。

 

1.ハードウェア要因により自動システム復旧の機能で再起動が行われたかどうか確認します

2.ダンプを生成する設定や構成上の問題がないか確認します

 

上記の内容が予期せぬシャットダウン発生の問題についてご参考になれば幸いです。

 

補足情報

------------------------

Windows 7 および Windows Server 2008 R2 環境にて、以下の既知の問題が報告されています。

 

文書番号: 2549760

タイトル:レジストリの WaitToKillServiceTimeout 値は Windows 7 または Windows サーバー 2008 R2 で機能しません。

http://support.microsoft.com/kb/2549760/ja
(機械翻訳)

WaitToKillServiceTimeout registry valuedoes not work in Windows 7 or in Windows Server 2008 R2

http://support.microsoft.com/kb/2549760/en-us

 

下記のレジストリ値を設定することで、サービス コントロール マネージャが、サービスがシャットダウン要求を完了するまで待つ時間を設定することが出来ます。(ミリ秒単位で指定します。)

 

HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\WaitToKillServiceTimeout 

 

この設定値は、既定値として12秒に設定されておりましたが、Windows 7 または Windows サーバー 2008 R2 では、この設定値が適切に処理されておらず、設定値の有り無しにかかわらず、5秒にてサービスが強制的に終了されてしまいます。

その為に、例えば多くのサービスがインストールされている状態などにおいて、特定のアプリケーション サービスの終了処理に時間がかかってしまうと、イベントログサービスの停止処理にも影響を与える可能性があります。この場合に ID 6008 が記録される場合もあります。

 修正プログラム (技術情報 2549760) をインストールするだけで、正しい既定値である12秒に設定されます。

また、修正を適用することで該当レジストリ値を変更して待機時間のチューニングが可能となります。

 

Windows 7 または Windows Server 2008 R2 をご利用のお客様は上記もご参考いただければと存じます。

 

-参考情報

 文書番号: 972110

タイトル: Windows Server 2003 でカーネル ダンプファイルまたは完全メモリ ダンプ ファイルを生成する方法

URL: http://support.microsoft.com/kb/972110/ja

 

文書番号: 130536

タイトル: クラッシュ後Windows でメモリ ダンプ ファイルが保存されない

URL: http://support.microsoft.com/kb/130536/ja

 

文書番号: 824674

タイトル: Windows Server 2003 でカーネル メモリダンプを保存する際にカウンタが 99 で止まる

URL: http://support.microsoft.com/kb/824674/ja

 

文書番号: 2028504

タイトル:Windows 7 または Windows Server 2008 R2 で Windows カーネルイベント ID 41 エラー"システムは正常にシャットダウンする前に再起動しました" が発生する

URL: http://support.microsoft.com/kb/2028504/ja

Windows 7 / Windows Server 2008 R2 環境でのDynamic Cache Service 利用について

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こんにちは。Windows プラットフォームサポートの新川です。

 以前、リソース不足について – 番外編1 (64bit 環境での注意点)という記事で、64 bit 環境でシステムキャッシュ (RAMMap で確認した場合は Mapped File Metafile)  で物理メモリを大量に使用してしまう動作についてご紹介しました。この記事の中では、Windows 7 以降の OS ではシステム  キャッシュ周りのデザイン変更が行われているとご説明しましたが、やはり Windows Server 2008 R2 でも同様の状況が発生するとのお問い合わせをいただく事があります。 

Windows 7 以降の OS では、システムキャッシュをより早く解放出来るようになっているので、物理メモリの大半をシステムキャッシュが占めていてもメモリ確保には問題がない場面も多いのですが、それでも一度にまとまった要求が行われた場合などには「メモリ不足」のエラーになってしまう事があります。対処策としては、システムキャッシュのワーキングセットの閾値を指定する事になりますが、これを行うためのツールとして弊社が公開している Microsoft Windows Dynamic Cache Serviceでは、Windows 7 以降 (OS バージョン 6.1 以降) では意図的に動作しないように制限がかけられているため、これを解除してビルドし直す必要があります。今回の投稿では、Windows Server 2008 R2 環境でMicrosoft Windows Dynamic Cache Serviceを利用する方法についてご紹介します。

 

OS バージョンのチェックの箇所

Microsoft Windows Dynamic Cache Service には、ダウンロード ファイルの中にこのツールのソースコードも含まれています。この中の DynCache.cpp の 1141 行目付近がバージョン チェックを実施していますが、Windows Server 2008 R2 環境で利用するには下記の (OSVerInfo.dwMinorVersion > 0) を (OSVerInfo.dwMinorVersion > 1) に変更する必要があります。

// Make sure that the OS is not later than Windows Server 2008

OSVerInfo.dwOSVersionInfoSize = sizeof(OSVerInfo);

if ( (GetVersionEx (&OSVerInfo) == NULL) )

{

    dwStatus = GetLastError();

    DebugMessage(L"GetVersionEx failed with error code 0x%X!\n", dwStatus);

    SvcCleanup(dwStatus);

    return (FALSE);

}

else

{

    if (OSVerInfo.dwMajorVersion == 6)

    {

        if (OSVerInfo.dwMinorVersion > 1) // 0 から 1 に変更します

        {

            DebugMessage(L"Dynamic Cache Service only runs on Windows Server 2008 or earlier versions.\n");

            SvcCleanup(ERROR_RMODE_APP);

            return (FALSE);

        }

    }

    else if (OSVerInfo.dwMajorVersion > 6)

    {

        DebugMessage(L"Dynamic Cache Service only runs on Windows Server 2008 or earlier versions.\n");

        SvcCleanup(ERROR_RMODE_APP);

        return (FALSE);

    }

}

 

ビルド方法

ここでは Microsoft Windows SDK for Windows 7 (以下 SDK) Windows Driver Kit Version 7.1.0 (以下 WDK) を用いた方法をご紹介します。
 

1. 以下のダウンロードセンターから、ビルド環境にあったものをダウンロードします。(ISO ファイルになっているので DVD に一旦焼くか、Hyper-V Virtual PC のゲスト環境でビルド環境を構築できる場合には、ISO のキャプチャで読み込む事になります。) 

Microsoft Windows SDK for Windows 7 and .NET Framework 3.5 SP1 (ISO)

Windows Driver Kit Version 7.1.0

 自動再生でインストールが始まりますが、始まらない場合は SDK の場合は setup.exe をクリックしてインストールを開始します。SDK のインストールはウィザードに沿って既定のまま進めて問題ありません。

WDK のインストールは、KitSetup.exe を実行し、インストールのチェックボックスでは Full Development Environment にチェックを入れ、インストールを実行します。

 
2. インストール完了後、SDK のインストールフォルダ内にある以下を C:\SDK など、スペースを含まないパスへコピーします。

  •  Include 
  • Lib

3. Microsoft Windows Dynamic Cache Service 内の DynCache\source フォルダ内にある sources を右クリックのプロパティで読み取り専用を外した後に notepad.exe などのテキスト エディタで開き、以下のように書き換えます。(項目 2 のフォルダを C:\SDK 配下にコピーした場合の例です)

############## DynCache sources file ####################

 

TARGETNAME=DynCache

TARGETPATH=.\obj

TARGETTYPE=PROGRAM

 

# Use the Windows SDK include and lib paths.

# The WDK does not contain files for using performance counters.

INCLUDES=C:\SDK\Include

 

SOURCES=DynCache.cpp    \

        Service.cpp     \

        debug.cpp       \

        DynCache.rc

 

C_DEFINES=-DUNICODE -D_UNICODE

 

# specify which C runtimes to link with (default is libc.lib)

USE_LIBCMT=1

 

UMENTRY=wmain

UMTYPE=console

 

UMLIBS=     C:\SDK\Lib\x64\kernel32.lib \

            C:\SDK\Lib\x64\user32.lib \

            C:\SDK\Lib\x64\advapi32.lib \

            C:\SDK\Lib\x64\Psapi.lib   \

            C:\SDK\Lib\x64\Pdh.lib

 

4. DynCache.cpp の内容変更後 (こちらも読み取り専用のチェックを外す必要があります)、以下のコマンドプロンプトを起動します。

[スタート] - [すべてのプログラム] - [Windows Driver Kits] - [WDK 7600.16385.1] - [Build Environments] - [Windows 7] -  [x64 Free Build Environment]

 

5. 起動したコマンドプロンプト内で、DynCache source フォルダへ移動し、以下のコマンドでビルドが開始されます。

(画面出力例)

source フォルダ内の obj\amd64 フォルダに DynCache.exe が生成されます。Microsoft Windows Dynamic Cache Service はこのファイルに置き換えて利用ください。Microsoft Windows Dynamic Cache Service のご利用方法については、Read me や Dynamic Cache Service についてをご参照ください。

 

WMI に関する修正プログラムについて (Windows Server 2012 / 2008 R2)

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こんにちは。Windows テクノロジー サポート チームです。

WMI に関するお問い合わせを多くいただいておりますので、
WMI に関する修正プログラムについてご紹介したいと思います。

なお、今回は Windows Server 2012 および Windows Server 2008 R2 を
対象にご紹介しておりますが、Windows Server 2008 を対象にした
修正プログラムについては、以下のブログで紹介させて頂いておりますので
よろしければ合わせてご確認ください。

WMI に関する修正プログラムについて (Windows Server 2008)
http://blogs.technet.com/b/askcorejp/archive/2013/04/20/wmi-windows-server-2008.aspx

まず、Windows Server 2012 の WMI に関する
既知の現象といたしましては以下の 2 点があります。

Windows Server 2012

TitleURL
Null values returned when you use the Win32_VideoController WMI class in Windows 8 or Windows Server 2012http://support.microsoft.com/kb/2787534/en-us
WMI does not work correctly after you run the OOBE in Windows RT, Windows 8 and Windows Server 2012http://support.microsoft.com/kb/2792123/en-us

これら 2 つの現象については、
以下の 2013 年 4 月の累積の更新プログラムを適用する事により
対処する事が可能です。
(KB2792123 については個別の修正プログラムもございます。)

Windows 8 and Windows Server 2012 cumulative update: April 2013
http://support.microsoft.com/kb/2822241/en-us


以下では Windows Server 2008 R2 の WMI に関する
修正プログラムについて、各カテゴリごとにまとめさせていただきました。

Windows Server 2008 R2/Windows 7

- メモリ リーク
TitleURL
Memory leak occurs in the Spoolsv.exe process after you run an application that performs WMI queries in Windows 7 or Windows Server 2008 R2http://support.microsoft.com/kb/2796647/en-us
Memory leak in Wmiapsrv.exe on a computer that is running Windows Server 2008, Windows Server 2008 R2, Windows Vista or Windows 7http://support.microsoft.com/kb/2697479/en-us
FIX: Memory leak in WmiPrvSe.exe when you run a script to connect to the WMI WebAdministration namespace in Windows 7, in Windows Vista, in Windows Server 2008 or in Windows Server 2008 R2http://support.microsoft.com/kb/2519454/en-us
Handle leak in Svchost.exe when a WMI query is triggered by using the Win32_PowerSettingCapabilities class in Windows 7 or in Windows Server 2008 R2http://support.microsoft.com/kb/2639077/en-us
The "Win32_Service" WMI class leaks memory in Windows Server 2008 R2 and in Windows 7http://support.microsoft.com/kb/981314/en-us
A memory leak issue occurs in the Windows Management Instrumentation service on a computer that is running Windows Server 2008 R2 or Windows 7http://support.microsoft.com/kb/977357/en-us

上記の修正プログラムには、印刷処理に関する修正や電源管理についての修正も含まれます。
ご利用いただいている環境構成により適用をご検討ください。


- 処理応答遅延/停止
TitleURL
WMI freezes on a computer that is running Windows 7 or Windows Server 2008 R2http://support.microsoft.com/kb/2735759/en-us
Msinfo32.exe takes a long time to display or export system information on a computer that has many MSI-X-supported devices and that is running Windows 7 or Windows Server 2008 R2http://support.microsoft.com/kb/2492536/en-us
Unexpectedly slow startup or logon process in Windows Server 2008 R2 or in Windows 7http://support.microsoft.com/kb/2617858/en-us
A Wmiprvse.exe process crashes in Windows Server 2008 R2 when you use the WMI interface to query the hardware status on a computer that supports the IPMI standardhttp://support.microsoft.com/kb/2280777/en-us
The Svchost.exe process that has the WMI service crashes in Windows Server 2008 R2 or in Windows 7http://support.microsoft.com/kb/982293/en-us

上記は、パフォーマンス ダウンや WMI 関連サービスの予期せぬ停止などの際に適用をご検討ください。


- クラスター環境
TitleURL
A heap memory leak occurs when an application or service queries the MSCluster_Resource WMI class in Windows Server 2008 R2http://support.microsoft.com/kb/2580360/en-us
An application or service that queries information about a failover cluster by using the WMI provider may experience low performance or a time-out exceptionhttp://support.microsoft.com/kb/974930/en-us
"0x80070490 Element Not found" error when you enumerate a cluster disk resource by using the WMI MSCluster_Disk class query in a Windows Server 2008 R2-based failover clusterhttp://support.microsoft.com/kb/2720218/en-us
You cannot use WMI to manage CSV resources in Windows Server 2008 R2http://support.microsoft.com/kb/2648385/en-us

上記の修正プログラムには、クラスターを構成している環境にて発生し得る問題に対しての修正となります。


- パフォーマンス オブジェクト関連
TitleURL
Changes to performance counters are not updated for at least 15 minutes when you use WMI to query performance counter values in Windows 7 or in Windows Server 2008 R2http://support.microsoft.com/kb/2613988/en-us
An application or a service that uses the Wmiaprpl.dll module crashes when the application or the service enumerates the returned performance objects under the HKEY_PERFORMANCE_DATA registry keyhttp://support.microsoft.com/kb/977589/en-us
The WMI service and the WMI providers stop responding when you use WMI performance classes to monitor performance on a computer that is running Windows 7 or Windows Server 2008 R2http://support.microsoft.com/kb/2547244/en-us

- その他
TitleURL
"0x80041001" error when the Win32_Environment WMI class is queried by multiple requestors in Windows 7 or in Windows Server 2008 R2http://support.microsoft.com/kb/2692929/en-us
Loaded user profiles cannot be unloaded after you run WMI queries for the Win32_StartupCommand class in Windows Vista, Windows Server 2008, Windows 7, or Windows Server 2008 R2http://support.microsoft.com/kb/2639505/en-us
The WMI process stops sending events to WMI clients from a Windows 7-based or Windows Server 2008 R2-based serverhttp://support.microsoft.com/kb/2705357/en-us
RSoP shows a red X on the icons for registry settings in 64-bit Windows Vista, in 64-bit Windows 7, in 64-bit Windows Server 2008 or in 64-bit Windows Server 2008 R2http://support.microsoft.com/kb/2575866/en-us
The Win32_Process class returns incorrect CreationDate property during the first week after daylight saving time begins or endshttp://support.microsoft.com/kb/970413/en-us
"0x80041002 (WBEM_E_NOT_FOUND)" error occurs when you try to open a WMI namespace on a computer that is running Windows 7 or Windows Server 2008 R2http://support.microsoft.com/kb/2465990/en-us

WMI に関する修正プログラムについて (Windows Server 2008)

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こんにちは。Windows テクノロジー サポート チームです。

前回 WMI に関する修正プログラムについて、
Windows Server 2012 および Windows Server 2008 R2 を
対象にご紹介いたしましたが、今回は Windows Server 2008 用の
修正プログラムについていてご紹介したいと思います。

なお、Windows Server 2012 および Windows Server 2008 R2 の
修正プログラムについては、以下のブログで紹介させて頂いておりますので
よろしければ合わせてご確認ください。

WMI に関する修正プログラムについて (Windows Server 2012 / 2008 R2)
http://blogs.technet.com/b/askcorejp/archive/2013/04/12/wmi-windows-server-2012-2008-r2.aspx


Windows Server 2008

- メモリ リーク
TitleURL
Memory leak in Wmiapsrv.exe on a computer that is running Windows Server 2008, Windows Server 2008 R2, Windows Vista or Windows 7http://support.microsoft.com/kb/2697479/en-us
FIX: Memory leak in WmiPrvSe.exe when you run a script to connect to the WMI WebAdministration namespace in Windows 7, in Windows Vista, in Windows Server 2008 or in Windows Server 2008 R2http://support.microsoft.com/kb/2519454/en-us
A wmiprvse.exe process may leak memory when a WMI notification query is used heavily on a Windows Server 2008-based or Windows Vista-based computerhttp://support.microsoft.com/kb/958124/en-us
A memory leak occurs in the Wmiprvse.exe process when you query an iSCSI WMI class in Windows Vista or in Windows Server 2008http://support.microsoft.com/kb/975751/en-us
The Wmiprvse.exe process creates a memory leak on a computer that is running Windows Server 2008 if you remotely monitor this process by using the WMI interface on a computer that is running Windows Server 2003 or Windows XPhttp://support.microsoft.com/kb/970520/en-us

上記の修正プログラムは、メモリ リークに対しての修正となります。


- 処理応答遅延/停止
TitleURL
The WMI Provider Host program (Wmiprvse.exe) may crash on a Windows Server 2008-based computer that has the NLB feature installedhttp://support.microsoft.com/kb/959493/en-us
You find high CPU usage for the Wmiprvse.exe process on a terminal server that is running Windows Server 2008 when you run the Windows System Resource Managerhttp://support.microsoft.com/kb/970067/en-us
A "WBEM_E_INCOMPLETE_CLASS" WMI error occurs or Wmiprvse.exe crashes when concurrent WMI queries are sent to the cluster resources in Windows Server 2008http://support.microsoft.com/kb/982354/en-us
An application or service that receives event log information by using a WMI interface stops responding in Windows Server 2008 or in Windows Vistahttp://support.microsoft.com/kb/2391536/en-us

上記は、パフォーマンス ダウンや WMI 関連サービスの予期せぬ停止などの際に適用をご検討ください。


- クラスター環境
TitleURL
A hotfix is available to let you configure a cluster node that does not have quorum votes in Windows Server 2008 and in Windows Server 2008 R2http://support.microsoft.com/kb/2494036/en-us
The "Win32_share" WMI class cannot enumerate file shares or create file shares on a node in a Windows Server 2008 failover clusterhttp://support.microsoft.com/kb/971403/en-us
Windows Server 2008 Failover Clustering WMI provider does not correctly handle invalid characters in the private property names causing WMI queries to failhttp://support.microsoft.com/kb/958807/en-us
A rollup hotfix package for Windows Server 2008 Failover Clustering WMI providerhttp://support.microsoft.com/kb/968936/en-us

上記の修正プログラムには、クラスターを構成している環境にて発生し得る問題に対しての修正となります。


- パフォーマンス オブジェクト関連
TitleURL
An application crashes after the application loads the Perfdisk.dll file on a computer that is running Windows Server 2008 or Windows Vista if there are lots of disk devices on the computerhttp://support.microsoft.com/kb/961382/en-us
Some base values are not updated when you use the Win32_PerfRawData_PerfDisk_LogicalDisk WMI class to calculate performance data in Windows Vista or in Windows Server 2008http://support.microsoft.com/kb/961435/en-us
WMI performance counter classes that are based on the Performance Monitoring Provider do not work or return incorrect data in Windows Vista and Windows Server 2008http://support.microsoft.com/kb/970967/en-us
PhysicalDisk counters contain invalid and duplicate entries when you use Microsoft Multipath I/O (MPIO) to control one or more storage deviceshttp://support.microsoft.com/kb/974878/en-us
An application or a service that uses the Wmiaprpl.dll module crashes when the application or the service enumerates the returned performance objects under the HKEY_PERFORMANCE_DATA registry keyhttp://support.microsoft.com/kb/977589/en-us

- リポジトリ破損
TitleURL
The WMI repository is corrupted on a computer that is running Windows Server 2008 or Windows Vistahttp://support.microsoft.com/kb/2464876/en-us

- その他
TitleURL
Loaded user profiles cannot be unloaded after you run WMI queries for the Win32_StartupCommand class in Windows Vista, Windows Server 2008, Windows 7, or Windows Server 2008 R2http://support.microsoft.com/kb/2639505/en-us
Win32_PhysicalMedia class does not use the IOCTL_SMART_GET_VERSION control code to query the disk serial number on a Windows Vista or Windows Server 2008-based computerhttp://support.microsoft.com/kb/2697022/en-us
The TimezonekeyName registry entry value changes to a null value in Windows Vista, in Windows Server 2008, in Windows 7 or in Windows Server 2008 R2http://support.microsoft.com/kb/2562433/en-us
Multiple pagefiles are created when you set the AutomaticManagedPagefile property of the Win32_ComputerSystem class to False on a computer that is running Windows Server 2008 or Windows Vista SP1http://support.microsoft.com/kb/959516/en-us
The query fails when you enter the terminal server farm name in the TS Web Access Administration window to query remote program information in Windows Server 2008http://support.microsoft.com/kb/957081/en-us
When you run a WMI query against the CIM_DataFile class by using the "Run as administrator" option in Windows Vista or in Windows Server 2008, the query returns incomplete resultshttp://support.microsoft.com/kb/954061/en-us
Queries to SNMP devices stop responding when Windows Server 2008-based systems or Windows Vista Service Pack 1-based systems receive multiple SNMP WMI queries at the same timehttp://support.microsoft.com/kb/967718/en-us
The Win32_Process class returns incorrect CreationDate property during the first week after daylight saving time begins or endshttp://support.microsoft.com/kb/970413/en-us
Temporary files are left in the C:\Windows\Installer folder when you query for the Win32_Product class on a computer that is running Windows Server 2003, Windows Vista, or Windows Server 2008http://support.microsoft.com/kb/2388997/en-us
An invalid value for the elapsed time appears when you use a WDM driver on a computer that is running Windows Vista or Windows Server 2008http://support.microsoft.com/kb/977926/en-us

スタートアップ修復の無効化について

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こんにちは。Windows プラットフォーム サポートの世古です。

日々のサポート業務の中で、お問い合わせを頂く内容についてご紹介します。

今回は Window 7 で標準の機能となっている「スタートアップ修復」の無効化方法についてご紹介します。管理上「スタートアップ修復」によるシステムの復元をユーザーに行わせたくない場合には以下の手順をご参照下さい。まず「スタートアップ修復」の機能について知りたい方は “補足(スタートアップ修復について)” で説明しておりますので、そちらを先にご確認ください。

「スタートアップ修復」は既存の設定でシステムの復元機能が有効になっており、実行すると直近の復元ポイントに復元されます。最近インストールしたドライバやソフトウェアなどが起動障害の原因である場合、システムの復元が自動実行されることで障害が取り除かれます。

しかしグループ ポリシーなどでシステムの復元を無効にしている環境では、新たに復元ポイントが作成されることはなく古い復元ポイントのみが残ってしまっている場合があり、スタートアップ修復が行われた結果として、システムを構築した時点の環境に復元されてしまう場合があります。このような環境においては、以下に記載したスタートアップ修復の無効化および復元ポイントの削除が有効な場合がございます。

 

・スタートアップ修復の無効化方法

以下にスタートアップ修復を無効化する手順を紹介いたします。

1. コマンド プロンプトを管理者権限で起動します。

2. 下記の 2 つのコマンドを実行します。

 

bcdedit /set {current} recoveryenabled No

bcdedit /deletevalue {current} recoverysequence

 

また以下のコマンドにて再度有効にする事が出来ます。

 

bcdedit /set {current} recoveryenabled Yes

 

(補足)

対象となるWindows ブート ローダーの identifier に {current} 以外の値が設定されている場合は、各端末毎にGUID を確認していただく必要がございます。

Windows ブート ローダーの値の確認は bcdedit コマンドで確認できます。

 

・復元ポイントの削除方法について

以前の復元ポイントに戻る事を回避する為に、スタートアップ修復の無効化に加え、システムの復元ポイントを削除する場合には以下の手順をご参照ください。

システムの保護は、シャドウ コピーの機能を利用して情報を管理しており以下のコマンドの実行により、復元ポイントの削除が可能です。

 

Vssadmin Delete shadows /All

 

削除されたかどうかは、下記のコマンドを実施し、「クエリを満たす項目が何もありませんでした」となれば、削除は成功しています。

 

Vssadmin List Shadows

 

・補足(スタートアップ修復について)

Windows 7 では既定で自動フェールオーバーという機能が有効であり、システムの起動に何らかの要因で失敗した場合、Windows RE (回復環境)にフェール オーバーさせ、[スタートアップ修復] の機能を提供します。

システムの起動後、以下の様な画面が表示されます。


しばらくすると、選択されている項目で自動的に起動されます。ここでスタートアップ修復の起動(推奨)が選択されていた場合には以下の画面が表示されます。

 

そして次に [システムの復元] を実施するかの選択画面に推移します。

単に [スタートアップ修復] を実施するのであれば問題はありませんが、ここで誘導される [システムの復元] を行う場合にはいつの復元ポイントに戻るかについて考慮する必要があります。

 

Windows 7 では Windows Update などによる更新プログラムのインストールやドライバのアップデートの際、自動で復元ポイントが作成され、あるいは前回復元ポイントが作成されてから 7 日以上経過している場合は自動で復元ポイントが作成されます。

 

以下参考情報となりますので併せてご参照ください。

<参考情報>

Windows RE の機能: http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/dd744291(v=ws.10).aspx

Windows 回復環境テクニカル リファレンス: http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/dd744255(v=ws.10).aspx

 

iSCSI ソフトウェア イニシエーターを利用される場合の注意点

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こんにちは。Windows プラットフォーム サポートの吉井です。

今日は iSCSI ソフトウェア イニシエーターを利用される場合の注意点についてお話ししたいと思います。

Windows OS では Windows Server 2003 以降 Microsoft iSCSI Software Initiator を利用することで、iSCSI ターゲットへの接続を行うことができます。
Windows Server 2003 では、以下の弊社ダウンロード センターからイニシエーターをダウンロードする必要がありますが、Windows Vista/Windows Server 2008 以降は OS の標準機能として搭載されています。

 Microsoft iSCSI Software Initiator Version 2.08
 http://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=18986

iSCSI Software Initiator を利用すると、既存のネットワーク インフラストラクチャーを利用して iSCSI ストレージへの接続が可能になるため、比較的手軽に SAN 環境を利用でき、多くのお客様にご利用いただいています。

ただし、iSCSI 環境特有の障害お問い合わせも少なからず頂戴しています。
iSCSI Software Initiator では、ハードウェアの HBA を用いた接続と比べ、ハードウェアの行っている処理部分をソフトウェア部分で代行していることになりますため、高パフォーマンスが必要な状況下や、複数のテクノロジーを組み合わせた処理を行っている状況下で、接続が不安定になるという障害報告が内容として多い状況です。

具体的には、弊社フェールオーバー クラスタリング (WSFC) や、Hyper-V、VSS (ボリューム シャドウ コピー) と併用した場合などがあります。フェールオーバー クラスタリングと Hyper-V を組み合わせた環境や、Hyper-V 環境でゲストの稼働中に VSS バックアップを行う場合 (オンライン バックアップ) などはストレージに対して、複雑、かつ、高パフォーマンスが求められる処理が行われますので、ネットワークの問題が顕在化する場合があります。
これらの環境で iSCSI をご利用の際には、事前に負荷テストも含めた十分な検証を実施されることを強くお勧めします。

また、iSCSI の性質上、ストレージ通信のための処理とネットワーク通信の処理が重なっているために処理が複雑になっている点や、ネットワーク環境側の問題の可能性、ネットワーク機器との相性/親和性も考慮する必要があるため、トラブルシュートが非常に難解になる場合が多いです。
ネットワーク パケットを確認するという調査アプローチもありますが、流量が膨大であるため、この解析から根本原因にたどり着けるケースは残念ながら多くない状況です。

そのため、iSCSI の問題の場合、一般的に以下の対応や切り分けのアプローチをお願いしています。
iSCSI の接続が不安定になるなどの問題が発生したときの対処方法として、参考にしていただければと思います。

ご確認項目
=====================
1. ネットワーク経路、ターゲット デバイスの確認について
2. NIC の受信バッファ サイズ、遅延 ACK に関する設定の変更について
3. 最新ドライバーのインストールについて
4. その他最適化機能の無効化について
5. イニシエーターの接続設定について

以下に各項目について説明します。

1. ネットワーク経路、ターゲット デバイスの確認について
-----------------------------------------------------------
まずはターゲット デバイスや、ネットワーク経路に問題 (機器側のエラーや再送の多発など) が発生していないかをご確認ください。

 

2. NIC の受信バッファ サイズ、遅延 ACK に関する設定の変更について
----------------------------------------------------------------------
iSCSI の接続が不安定な状況やパフォーマンスが出ていない場合、以下の公開情報に記載されている事象が発生している可能性があります。
受信バッファ サイズの拡張や、遅延 ACK の無効化をご検討ください。

文書番号: 981482
Windows Server 2008 および Windows Server 2008 R2 環境に、遅延 ACK が有効に設定されたネットワーク環境と iSCSI 接続されたストレージを持つ場合一般的な操作をするとシステム イベント ログに iScsiPrt のエラーが出力される
http://support.microsoft.com/kb/981482

なお、受信バッファ サイズについては基本的にはなるべく大きなサイズに設定することを推奨しています。メモリ消費量が多くなる可能性がありますが、基本的に大きな差異はありません。
遅延 Ack については、無効にすることで上記問題の影響を確実に切り分けることができるメリットがありますが、本来パフォーマンス向上のための機能ですので、無効時には逆にパフォーマンスが悪くなる可能性があります。
ただし、顕著に遅くなるなどの障害は基本的には起きませんので、問題の切り分けには有効です。

 

3. 最新ドライバーのインストールについて
-------------------------------------------------
NIC ドライバーの最新版への更新をご検討ください。最新版ドライバーの入手方法はご提供元のベンダー様へご確認ください。
また、iSCSI 用のドライバー (msiscsi.sys) の最新版 (2013 年 6 月時点) の適用をご検討ください。

// Windows Server 2012 用
文書番号 : 2779768
Windows 8 および Windows Server 2012 の累積的な更新プログラム (2012 年 12 月)
http://support.microsoft.com/kb/2779768

// Windows Server 2008 R2/Windows Server 2008 用
文書番号: 2684681
Iscsicpl.exe プロセスは、ストレージ デバイスは、Windows Vista、Windows Server 2008、Windows 7 は、または Windows Server 2008 R2 を実行しているコンピューターに再接続しようとするとを応答を停止します。
http://support.microsoft.com/kb/2684681

// Windows Server 2003 用
文書番号 : 2277122
Stop error in Windows Server 2003 or in Windows Server 2008 R2 if a computer has some iSCSI disks and the computer is under a heavy stress situation: "0x000000D1"
http://support.microsoft.com/kb/2277122

 

4. その他最適化機能の無効化について
----------------------------------------
SNP (Scalable Networking Pack) や、VMQ など、ネットワーク通信に関する最適化機能を用いている場合、ご利用の NIC デバイス等の親和性の問題により接続が不安定になる場合があります。
以下の参考資料をご参照いただき、無効化などの切り分けをご検討ください。

予期せぬ挙動が!? 新機能 Scalable Networking Pack をご存知ですか?
http://blogs.technet.com/b/jpntsblog/archive/2010/03/23/scalable-networking-pack.aspx

Hyper-V 環境では以下もご確認ください。
仮想マシンの通信速度遅延 - VMQ 無効化手順 -
http://blogs.technet.com/b/jpntsblog/archive/2013/04/12/vmq.aspx

また、その他ジャンボ フレームなど、NIC 側の最適化機能がありましたら、一時的に無効化して切り分ける方法もご検討ください。

なお、上記は本来はパフォーマンスを向上させるための機能であり、無効化時には逆にパフォーマンスの問題が生じる可能性がありますのでご注意ください。

 

5. イニシエーターの接続設定について
----------------------------------------
イニシエーターから接続を行う際に使用されるアダプター、IP アドレス等は既定では自動選択される状態になっています。
この選択については、ターゲットへ接続する際に [詳細設定] メニューを開き、これを “既定値” から変更することで明示的に指定することが可能です。
この設定により、意図しない接続ルートが使われることを抑止できますので、この設定もご検討ください。

設定方法 (Windows Server 2008 R2 の例)

iSCSI イニシエーターを起動します。
[接続] を押します。  

 

[詳細設定] を押します。

 “ローカル アダプター”、”イニシエーター IP”、”ターゲット ポータル IP” を 「既定値」から変更し、明示的に設定します。

 *** 

以上、iSCSI ソフトウェア イニシエーターを利用されている環境で問題が発生した場合の手助けになれば幸いです。

2 ノードのサーバー クラスタにおけるネットワーク障害の検出とフェールオーバー動作について

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こんにちは。Windows プラットフォーム サポートの世古です。

日々のサポート業務の中で、お問い合わせを頂く内容についてご紹介します。

Windows Server 2008 ベースのクラスター環境においてパブリック ネットワークにデフォルト ゲートウェイを設定していない事によってクラスターのフェールオーバーが意図通りに発生しないというお問い合わせをいただく事があります。これは Windows Server 2003 と2008 におけるネットワークの正常性確認の動きが違う事に起因して発生します。今回はその仕組みについてご紹介します。

まずそれぞれの OS のネットワーク障害の検出と回復についての基本的な動作については、以下のURL をご確認ください。

 

- 参考 Windows Server での正常性確認について:

・Windows Server 2003 ベース

2 ノードのサーバー クラスタにおけるネットワーク障害の検出と回復

http://support.microsoft.com/kb/242600/ja

・Windows Server 2008 ベース

2 ノードのサーバー クラスタにおけるネットワーク障害の検出と回復(2008 ベース)

http://support.microsoft.com/kb/2862888

 

クラスターのネットワーク障害の検出は、クラスターがサービスを提供するパブリック ネットワークでノード間通信が正常に行われない場合に実施されます。その際、ネットワークのどこで障害が発生したかを検知するために、各ノード共通でアクセス可能なアドレスに疎通確認を行います。Windows Server 2003 ベースでは PING を送信する宛先リスト(PINGLIST)を作成し、このリストに従い複数のアドレスに疎通確認を行います。しかしWindows Server 2008では複数の PING の送信先を持たず、デフォルト ゲートウェイのみに疎通確認を行います。そのため、Windows Server  2008 においてはサービスを提供するネットワーク(大体はパブリック ネットワークとして構成)に必ずデフォルト ゲートウェイを設定する必要があります。

デフォルト ゲートウェイを設定しない場合にはノード間通信に失敗した際にどのネットワーク インターフェースで障害が起きたか検知されません。つまりネットワークで障害が発生した場合にどちらのノードが正常か判断できないため、例えば NIC の障害が発生したノードでリソースを持っていても、正常なノードにフェールオーバーされません。

以下の簡単なシナリオをご参考ください。

 

シナリオ:デフォルト ゲートウェイの設定が無い場合(2008 ベース)

• ノード A のネットワーク インターフェースでネットワーク障害が発生します。

• ノード A とノード B は通信できません。

結果

• ノード A とノード B 両方のネットワーク インターフェースの状態は到達不能となり、ネットワークの状態はパーティション分割になります。

• リソース グループはフェールオーバーせず、オンラインのまま現在の所有者のノードに留まります。

 

Windows Server 2003においては PINGLIST が作成され、優先順位の高いものから順番に PING が送信されます。PINGLIST には両ノードからアクセス可能なアドレスが選ばれます(PINGLIST の詳細については上記URLの2003 ベースを確認してください)。しかし Windows Server 2008からはネットワーク障害が検知されてからなるべく早く正常なノードへフェールオーバーを行う観点から、デフォルト ゲートウェイのみに PING が送信されます。Windows Server 2008において PING の送信先をレジストリなどから変更することはできません。

また Windows Server 2003においては PINGLIST のすべてのアドレスからの応答がなかった場合には、一定時間後に再度優先順位の高いアドレスに PING が再送されていましたが、Windows Server 2008においては再送される設定はありません。

上記においてバージョンにおけるネットワークの障害の検出方法を比較しましたが、Windows Server 2008 でデフォルト ゲートウェイが設定されていれば、通常運用においては Windows Server 2003 と大きな違いはありません。

仮想ディスク サービス (VDS) について

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こんにちは。日本マイクロソフトの松岡です。
今回は Windows OS に実装されている、仮想ディスク サービス (VDS) についてご紹介します。

 

仮想ディスク サービス (VDS) について
===================================================
VDS はディスクの構成、管理を行うための、統一されたインターフェイスを提供するためのサービスです。
VDS は COM ベースの API を公開していますので、アプリケーションやスクリプトは COM インターフェイスを呼び出し、ディスクの作成やフォーマット、あるいはハードウェア RAID アダプターを管理することができます。
例えば、Diskpart コマンドや [ディスクの管理] MMC スナップインは、VDS API ベースのプログラムとなります。
これにより、ユーザーは、異なるベンダーのストレージ デバイスを、同一のユーザー インターフェイス経由で管理することができます。

VDS はソフトウェア プロバイダーとハードウェア プロバイダーという 2 種類のインターフェイスを公開しています。

 

 

ソフトウェア プロバイダーについて
--------------------------------------
ソフトウェア プロバイダーは、ボリューム、ディスク、ディスク パーティションなどへのインターフェイスを実装しています。
これらのインターフェイスは、例えば、ボリュームの作成、拡張、削除機能、または、ミラーの追加 / 解除、ボリュームのフォーマットやドライブ文字の割り当て機能などを提供します。
Windows Server 2003 および Windows Server 2008、Windows Server 2008 R2 では、ベーシック ディスクへのインターフェイスを提供する、ベーシック ソフトウェア プロバイダーと、ダイナミック ディスクへのインターフェイスを提供する、ダイナミック ソフトウェア プロバイダーがあります。

ハードウェア プロバイダーについて
--------------------------------------
ハードウェア プロバイダーは、ハードウェア ベンダーにより、DLL として実装されます。
DLL はレジストリ内に登録され、デバイスに依存しない VDS コマンドをハードウェア固有のコマンドに変換します。
また、ハードウェア RAID アレイやアダプター カードなどのストレージ サブシステムの管理機能も提供しており、LUN の作成、拡張、削除、マスク、あるいは、マスク切り替えなどがサポートされています。

なお、VDS サービスは、アプリケーションが VDS API への接続を開始した際に、VDS ローダー プロセスにより起動され、操作終了後には自動で終了します。

- 参考情報
About VDS (Windows)
http://msdn.microsoft.com/en-us/library/windows/desktop/aa381442(v=vs.85).aspx

 

イベント ソース : VDS Basic Provider について
===================================================
Windows Server 2003 および Windows Server 2008、Windows Server 2008 R2 で、以下のようなイベントが記録されることがあります。

************************************************************
イベントの種類: エラー
イベント ソース: VDS Basic Provider 1.0
イベント カテゴリ: なし
イベント ID: 1
日付: 日付
時刻: 時刻
ユーザー: N/A
コンピュータ: コンピュータ名
説明:
予期しないエラーが発生しました。エラー コード: xx@xxxxxxxx
************************************************************

VDS サービスは、デバイスやデバイス コントローラから情報を取得したり、操作を行うために Plug&Play マネージャ経由でドライバに対して要求を行います。
その要求が何らかの問題によりエラーとなった場合、予期しないエラーが発生したとして、本イベントが記録されることがあります。
なお、このエラーは、 2 つの情報を含んでおり、@ 前の値はエラー コード、@ 以降の値は内部関数の発生場所を示します。
記録されるエラー コードはイベントの発生状況により異なりますが、過去事例では以下のものが報告されています。

32@01000004 (ERROR_NOT_SUPPORTED)
D@0101004 (ERROR_INVALID_DATA)
2@01010013 (ERROR_FILE_NOT_FOUND)
490@01010004 (ERROR_NOT_FOUND)
1@01000003 (ERROR_INVALID_FUNCTION)
57@01010018 (ERROR_INVALID_PARAMETER)
1@02000018 (ERROR_INVALID_FUNCTION)

これらのエラー コードは過去事例において無視しても良いと判断されたものですが、本イベントが記録された際には、エラー コードのみで判断せず、その前後でどのような処理を行っていたかがより重要です。

通常稼働時に本イベントが記録される場合、デバイスや、デバイスへのパスに問題が発生していることが考えられます。
ただし、バックアップ処理などにより、一時的なパスの切断などが発生しており、そのタイミングで記録される場合、実害が発生していないようであれば、本イベントは無視できます。
例えば、バックアップ処理の中で、Diskpart を使用してディスクのオフライン操作を行っている場合などに、VDS サービスからの情報の取得要求が行われたものの、オフライン処理中だったために、取得に失敗し、エラーが記録されることなどがあります。

なお、以下の公開情報では、本イベントが無視できるケースについて記載されています。

文書番号: 979391
VDS 基本的プロバイダー イベント ID 1 HYPER-V ゲスト オペレーティング システムにログオンしています。
http://support.microsoft.com/kb/979391/ja

文書番号: 932446
システム センター Data Protection Manager 2006 に DpmBackup プログラムを使用すると、システム ログにエラー イベント:「エラー コード 1@01000003]
http://support.microsoft.com/kb/932446/ja

Windows Server Backup からのリストア後に使用されるドライバについて

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Windows テクノロジー サポートの奥原です。
今回は、Windows Server 2008 や Windows Server 2008 R2 環境のリストアとドライバについて、ご説明したいと思います。

Windows PE や Windows RE (OS のセットアップメディアなど) からリストアを行う際に、ストレージデバイスや NIC のドライバを追加する場合があるかと思いますが、ドライバの追加に関して以下の注意点があります。

・Windows PE / Windows RE で使用するドライバについて
・リストア後に使用されるドライバについて

 

Windows PE / Windows RE で使用するドライバについて
----------------------------------------------------
Windows PE / Windows RE で、ドライバの追加を行っても該当デバイスが使用できない場合があります。
この現象は、ドライバの追加 (ドライバのインストール) 処理によって、ドライバのロードは行われますが、該当のデバイスが Windows PE / Windows RE に対応していないため、インストール処理が実行されないことによって発生していることがあります。
これは、Windows PE / Windows RE は、簡易 OS であるため、位置付けとしては、クライアント OS となり、使用しているドライバが、Windows Server OS 対応のドライバであっても、Windows PE / Windows RE (クライアント OS) に対応していない場合に発生します。
つまり、Windows PE / Windows RE で、追加のドライバをインストールする際にクライアント OS に対応したドライバを用いる必要があります。

 

リストア後に使用されるドライバについて
----------------------------------------------------
Windows PE / Windows RE でのリストアの際、ドライバの追加は、よく行われますが、Windows PE / Windows REで追加したドライバがリストア後の OS に含まれることは、あまり知られておりません。
この動作によって問題が発生することがあり、具体例を基にこの動作について説明します。

バックアップからのリストアを行う際に、ディスクを認識させるため、Windows Server 未対応のストレージドライバをインストールし、ディスクを認識させる場合を考えます。
その後、リストアを完了させ、OS を再起動させると起動しない現象が発生しました。

この問題が発生する流れは以下の通りとなります。

  1. Windows PE / Windows RE で、Windows Server 未対応のストレージドライバを追加し、ストレージを認識させます。
  2. 認識されたストレージに対し、バックアップからのリストアを行います。
  3. 上記 1 で追加したドライバは、リストア後の OS の %WinDir%\System32\Drivers に格納されます。

      ※ここで、リストア後の OS にも追加したドライバが格納されます。

  4. OS 起動後、ドライバの更新処理によって、Windows Server 未対応のストレージドライバに差し替わります
  5. 差し替わったドライバではストレージデバイスが認識されないため OS が起動しない現象が発生します。

 

今回は、ストレージデバイスのドライバを対象に上げさせていただきましたが、NIC デバイスなどのドライバでも同様にドライバが置き換わる現象が発生します。
また、Windows Server 2008 R2 以降では、Windows RE で追加したドライバをリストア後に使用するかをレジストリによって決めることが可能でございます。
このレジストリを設定することによって、上記 3 で、追加したドライバが、リストア後の OS に格納されなくなります。
このため、OS 起動後のドライバの更新処理でも追加したドライバは存在しておらず、既存のドライバを使用するため、OS が起動しないといった現象は発生しません。

レジストリ
--------------------------
レジストリパス:
HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\wbengine
キー :
DoNotInjectDrivers (DWORD)
値 : 1 
--------------------------

このレジストリについては、Windows RE で起動後、コマンドプロンプトからレジストリエディタ (regedit.exe) を起動し設定します。このレジストリ設定後、リストア処理を行います。
今回、2 点の注意事項について記載させて頂きましたが、これらの 2 点は関連性があり、1 点は、Windows PE / Windows RE で追加するドライバは、クライアント OS として対応しているドライバを用いる点。もう 1 点は、Windows PE /  Windows RE で追加したドライバは、リストア後の OS に格納される点。
つまり、Windows PE / Windows RE からリストアを行う際に、追加するドライバは、クライアント OS および、サーバ OS 両方に対応している必要があるということになります。

 

Windows 8 または Windows Server 2012 へ .NET Framework 3.5 をインストールする方法

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こんにちは。Windows プラットフォーム サポートの服部です。

Windows 8 または Windows Server 2012 環境で、.NET Framework 3.5 をインストールする際の注意事項などをお伝えしたいと思います。
以降、特に明記が無い限り「Windows 8」を適宜「Windows Server 2012」 に読み替えてください。

まず、Windows 8 環境で、.NET Framework 3.5 をインストールするには、大きく 2 つの方法があります。

1 つ目は、コントロール パネルで Windows の機能の有効化または無効化を実行して .NET Framework 3.5 の有効化を実施する方法です。

この場合のインストールには、Windows Update サイトに接続可能なインターネット環境が必要です。
具体的な手順は以下のサイトをご参照ください。

Windows 8 への .NET Framework 3.5 のインストール
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/vstudio/hh506443.aspx

2 つ目は、Windows のインストール メディアを使用して .NET Framework 3.5 を有効にする方法です。
インターネットにコンピューターを接続できない場合は、こちらの方法をご利用ください。
具体的な手順は以下のサイトをご参照ください。

Windows 8 または Windows Server 2012 に .NET Framework 3.5 をインストールしようとする際のエラー コード
http://support.microsoft.com/kb/2734782/ja (機械翻訳)

続いて、よくお問い合わせいただくご質問についてお伝えします。

Windows 8 への .NET Framework 3.5 のインストールに関してよくいただく質問

  • Q1. Windows 8 でインターネット接続および Windows のインストール メディアが無い場合に.NET Framework 3.5 をインストールする方法はありますか?
    A1. ありません。 Windows 8 環境で.NET Framework 3.5 を有効化するには、インターネット接続またはWindows のインストール メディアが必要です。これ以外の方法はありません。
  • Q2. Windows インストール メディア内の "Sources\SxS" フォルダをソフトウェア側のインストーラー等に同梱して配布することはできますか?
    A2. 残念ながら、どのような形態であれ、Sources フォルダの再配布を行うことは許可されていません。
  • Q3. Windows 8 用の .NET Framework 3.5 再頒布パッケージをリリースする予定はありますか?
    A3. 現時点では Windows 8 用 .NET Framework 3.5 再頒布パッケージのリリース予定はありません。

参考資料


Hyper-V のクラスター構成における、仮想マシンの設定変更における注意事項

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こんにちは。Windows プラットフォーム サポートの加藤です。

 

本日は、Hyper-V のクラスター構成の環境で、仮想マシンの設定変更における注意事項についてお伝えします。

通常、仮想マシンの設定変更は、Hyper-V マネージャーから実施しますが、クラスター環境では、フェールオーバー クラスター マネージャーから、設定を変更する必要があります。
Hyper-V マネージャーから変更をした場合、変更後の情報がクラスターに伝わらず、Hyper-V の仮想マシンの保持する情報と、クラスターの仮想マシン構成リソースの情報に矛盾が発生し、以下のような事象が発生する場合があります。

 

・事象 1. クイック マイグレーションやライブ マイグレーションが失敗する。

マイグレーション失敗時には、以下のようなエラーが記録されます。

 

ソース:VMSMP
イベント ID:32
イベント種類:エラー
イベント内容
スイッチ '<スイッチ名>' のポート '<ポート名>' へ NIC '<NICのID>' を接続できませんでした。状態 = C000003A"

ソース:Microsoft-Windows-Hyper-V-High-Availability
イベント ID:21502
イベント種類:エラー
イベント内容
'<仮想マシン名>' は開始できませんでした。  '<仮想マシン名>' は復元できませんでした。(仮想マシン ID  <仮想マシン ID>)  '<仮想マシン名>' Microsoft Synthetic Ethernet Port (インスタンス ID {<インスタンス ID>}): 復元できませんでした。エラー: '指定されたパスが見つかりません。' (0x80070003)。(仮想マシン ID <仮想マシン ID>)  '<仮想マシン名': 'ネットワーク アダプター' (ネットワーク アダプター ID) のスイッチ ポート接続が無効です。"

 

上記のイベントは、Hyper-V の各仮想マシン上で保持している仮想スイッチの情報と、クラスターの仮想マシン リソース上で保持している仮想スイッチの情報に矛盾がある場合などに発生します。

仮想マシンは移動先ノードで、接続先すべき仮想スイッチを探す際に、クラスターの仮想マシン リソースのレジストリに保存されたVmSwitchPorts の値を確認します。
仮想マシンはここから得た情報をもとに、移動先ノードの仮想スイッチに接続を試みますが、Hyper-V の情報と、クラスターの情報が異なると接続ができず、エラーとなります。

 この現象は、Hyper-V マネージャーから設定をした場合に、仮想マシンの変更後の情報がクラスターへ反映されないために発生します。

 

・事象 2. 設定変更後、元の設定に戻ってしまう。

この問題は、Hyper-V マネージャーから仮想マシンの設定を変更を実施した場合、マイグレーションを実行、もしくはクラスターの仮想マシン構成リソースのオンライン → オフラインを実行すると、変更前の状態に戻ってしまいます。
仮想マシン構成リソースのオンライン時に、クラスターが保持する古い情報が、Hyper-V の仮想マシンの情報として、上書きされるため、この事象が発生します。

仮想マシンの変更は、フェールオーバー クラスター マネージャーから、設定を変更することで、変更した情報は直ちにクラスターの仮想マシン リソースにも保存されるため、上記の問題を防ぐことが可能です。
手順:
当該の仮想マシンを右クリックし、[設定] を選択して変更画面を起動します。
(または、右ペインから [設定] をクリックします。)

 

 また、万が一、Hyper-V マネージャーから設定を変更してしまった場合には、以下の手順を行うことで、情報の更新を行うことができます。

  1) フェールオーバー クラスター マネージャーを開きます。

  2) [サービスとアプリケーション] を展開し、仮想マシンの構成を変更した
     仮想マシンをクリックします。

  3) 中央に表示された仮想マシン リソースを右クリックします。

  4) メニューから [その他のアクション]->[仮想マシン構成を最新の状態に更新]
     を選択します。

 

- 参考
Windows Server 2008 でフェールオーバー クラスタのクイック マイグレーション構成後 仮想マシンの構成を変更して仮想マシン リソースを移動すると フェール オーバーに失敗する場合がある
http://support.microsoft.com/kb/961782/ja

※ 上記 KB はWindows Server 2008 のクイック マイグレーションについての情報ですが、Windows Server 2008 R2 のライブ マイグレーションでも同様です。

なお、Windows Server 2012 からは、クラスター化された仮想マシンの設定の一部は、Hyper-V マネージャーから変更ができなくなっているため、同様の問題は発生しません。

 

Windows Server 2012 リモート デスクトップ環境の構成について

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2013/05/16 追記。

こんにちは。Windows プラットフォーム サポートの横山です。

本日は、Windows Server 2012 リモート デスクトップ環境の構成に関するコマンドをご紹介いたします。

Windows Server 2012 リモート デスクトップ環境では、RDMS (Remote Desktop Management Service) を利用してリモート デスクトップ サービス関連の設定の変更を行います。

しかしながら、RDMS は "リモート デスクトップ サービスのインストール" を使用してリモート デスクトップ サービスのインストールを行わない限り、インストールされません。
また、"リモート デスクトップ サービスのインストール" は、非ドメイン環境では実行できず、ドメイン環境でのみ実行可能であり、ドメイン環境であってもドメイン コントローラー単一では、"リモート デスクトップ サービスのインストール" が実行できません。

その為、ドメイン コントローラーや WORKGROUP 環境の Windows Server 2012 にリモート デスクトップ セッション ホストの各種設定を行うには、WMI コマンドの利用やレジストリの編集が必要です。

今回は、PowerShell を利用したリモート デスクトップ セッション ホスト / リモート デスクトップ ライセンスのインストール、ライセンス サーバーの設定、また、RemoteApp の公開、RemoteApp 接続を行うための .rdp ファイルの作成方法についてお伝えいたします。

- リモート デスクトップ セッション ホストのインストール
1. [ツール] より、[Windows PowerShell] を起動します。

 

2. [リモート デスクトップ セッション ホスト] 役割サービスをインストールします。
   > Add-WindowsFeature -Name RDS-RD-Server

3. [デスクトップ エクスペリエンス] をインストールします。
   > Add-WindowsFeature -Name Desktop-Experience

4. [ライセンス診断] ツールをインストールします。
   > Add-WindowsFeature -Name RSAT-RDS-Licensing-Diagnosis-UI

5. システムの再起動を行います。

 

- リモート デスクトップ ライセンスのインストール、ライセンス サーバーの設定
1. [ツール] より、[Windows PowerShell] を起動します。

2. [リモート デスクトップ ライセンス] の役割サービスをインストールします。
   > Add-WindowsFeature -Name RDS-Licensing

3. [RD ライセンス マネージャー] をインストールします。
   > Add-WindowsFeature -Name RDS-Licensing-UI

4. [リモート デスクトップ ライセンス モード] を変更します。
   > (gwmi -Class Win32_TerminalServiceSetting -Namespace root\cimv2\TerminalServices).ChangeMode(4)
   ※ 4 は [接続ユーザー数] モードです。[接続デバイス数] モードは 2 です。
  
5. [リモート デスクトップ ライセンス サーバー] を指定します。
   > New-ItemProperty "HKLM:\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\TermService\Parameters\LicenseServers" -Name SpecifiedLicenseServers -Value "<IP アドレス>" -PropertyType MultiString
   ※ <IP アドレス> の箇所は localhost などでも問題ございません。
        また、以下のコマンドを実行しても同様の処理が行えます。
   > (gwmi -Class Win32_TerminalServiceSetting -Namespace root\cimv2\TerminalServices).SetSpecifiedLicenseServerList("<IP アドレス>")

6. 以下のコマンドで正常にライセンス サーバーが指定されていることを確認します。
   > Get-ItemProperty "HKLM:\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\TermService\Parameters\LicenseServers" -Name SpecifiedLicenseServers
   ※ 以下のコマンドを実行しても同様の処理が行えます。
   > (gwmi -Class Win32_TerminalServiceSetting -Namespace root\cimv2\TerminalServices).GetSpecifiedLicenseServerList()
 

- RemoteApp の公開方法、RemoteApp 接続用の .rdp ファイルの作成方法
1. 下記コマンドを実行し、RemoteApp として公開したいアプリケーションを登録します。
   ※ 以下は mspaint.exe を登録する手順です。
   > $regPath = "HKLM:\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Terminal Server\TSAppAllowList\Applications"
   > New-Item $regPath -Name mspaint
   > New-ItemProperty $regPath\mspaint -Name CommandLineSetting -Value 0 -PropertyType Dword
   > New-ItemProperty $regPath\mspaint -Name Name -Value Paint -PropertyType String
   > New-ItemProperty $regPath\mspaint -Name Path -Value C:\Windows\System32\mspaint.exe -PropertyType String
   > New-ItemProperty $regPath\mspaint -Name RequiredCommandLine -PropertyType String
   > New-ItemProperty $regPath\mspaint -Name SecurityDescriptor -PropertyType String
   > New-ItemProperty $regPath\mspaint -Name ShowInTSWA -Value 1 -PropertyType Dword

2. クライアントには下記内容を含む .rdp ファイルを配布します。
   =========================================
   redirectclipboard:i:1
   redirectposdevices:i:0
   redirectprinters:i:1
   redirectcomports:i:1
   redirectsmartcards:i:1
   devicestoredirect:s:*
   drivestoredirect:s:*
   redirectdrives:i:1
   session bpp:i:32
   prompt for credentials on client:i:1
   span monitors:i:1
   use multimon:i:1
   remoteapplicationmode:i:1
   server port:i:3389
   allow font smoothing:i:1
   promptcredentialonce:i:1
   authentication level:i:2
   gatewayusagemethod:i:2
   gatewayprofileusagemethod:i:0
   gatewaycredentialssource:i:0
   full address:s:<サーバー名もしくは IP アドレス>
   alternate shell:s:||mspaint <------------ レジストリ キー名
   remoteapplicationprogram:s:||mspaint <--- レジストリ キー名
   gatewayhostname:s:
   remoteapplicationname:s:Paint <---------- Name に記載のデータ
   remoteapplicationcmdline:s:
   =========================================
   ※ <------ とその後の文字列は削除してください。

  

- 参考情報
Win32_TerminalServiceSetting class (Windows)
http://msdn.microsoft.com/en-us/library/windows/desktop/aa383640(v=vs.85).aspx

Windows Server 2012 ドメイン コントローラーで "リモート デスクトップ サービスのインストール" ができない。
http://support.microsoft.com/kb/2795837

 

ネットワーク共有プリンターへの接続に関するトラブルを解決しよう!

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こんにちは。

Windows プラットフォーム サポートの丸山です。

さて、弊社では最近、Windows 7 および Windows Server 2008 R2 環境から、ネットワーク共有プリンターに接続したときの問題に関するお問い合わせを非常にたくさんいただきます。

もちろん、弊社サポートサービスにお問い合わせいただくことで、問題解決のお手伝いをさせていただくことが私の仕事なのですが、今回は、弊社の報告事例をもとに、いくつか実績のある対処策についてご紹介させていただきます。

ネットワーク共有プリンターに接続できない問題が発生した場合の初期対応として、少しでもお力になれれば幸いです。

(1) 印刷に関するロールアップ更新プログラム (KB2647753) の適用

最初の対応策は、弊社で確認された既知の複数の問題におけるロールアップ更新プログラムのご案内です。

Windows 7 環境、および Windows Server 2008 R2 環境の印刷機能では、リリース以降、複数の問題が報告され、修正されておりますが、その中でも下記のロールアップ更新プログラムでは、特にお問い合わせの多い問題について、様々な修正が行われております。

このため、まずはロールアップ更新プログラムを問題の発生するクライアント端末、およびプリント サーバーに適用していただき、状況に変化があるかどうかをご確認ください。

Windows 7 および Windows Server 2008 R2 のコア コンポーネントの印刷に関するロールアップ更新プログラムについて
http://support.microsoft.com/kb/2647753 

なお、上記ロールアップ更新プログラムは、Windows 7 および Windows Server 2008 R2 専用となります。Windows XP、Windows Server 2003、Windows Vista、Windows Server 2008 環境には適用できませんので、ご注意ください。

(2) 非同期 RPC の無効化

ふたつ目の対応策は、Windows Vista 以降で導入された、新しい通信プロトコルを使用する場合における問題への対応策でございます。

Windows 7 や Windows Server 2008 R2 を含む、Windows Vista 以降の Windows では、印刷機能において、新たに非同期 RPC を使用した通信を行うように機能追加が行われました。

しかしながら、弊社では非同期 RPC を使用した場合にのみ問題が発生する、というお問い合わせが複数ございますため、お問い合わせの環境で非同期 RPC を無効化することで現象が回避されるかをご確認ください。

- 非同期 RPC の無効化手順

非同期 RPC の無効化は、ネットワーク共有プリンターに接続するクライアント端末の設定を変更します。

1. 現象の発生するクライアント コンピューターにログオンします。

2. 管理者権限でレジストリ エディターを起動します。

3. 以下のレジストリ値を設定します。

キー : HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Policies\Microsoft\Windows NT\Printers

名前 : EnabledProtocols

種類 : REG_DWORD

値  : 6

※キーが存在しない場合には作成してください。

※すでに値が存在する場合には、上書きしてください。 

4. レジストリ エディターを終了します。

5. コンピューターを再起動します。

このレジストリ設定は、Windows 7 および Windows Server 2008 R2 環境のみで有効な設定ですのでご注意ください。

(3) ネットワーク共有プリンターへの接続情報の削除

みっつ目は、ネットワーク共有プリンターへの接続時に作成されるキャッシュ情報が影響してしまうという問題への対応策です。

Windows では、ネットワーク共有プリンターへの接続が行われる場合、標準的な印刷設定や、プリンター固有のパラメーターなどを取得するためにプリント サーバーと印刷設定の同期処理が実行され、キャッシュとして保持します。

弊社では、ここで保持されているキャッシュ情報が影響し、ネットワーク共有プリンターが正常に動作しないというお問い合わせをいただくことがございます。

ネットワーク共有プリンターへの接続ができない、印刷ができないといった問題が発生した場合には、以下の手順にてキャッシュ情報の削除をお試しください。

- Windows Vista / Windows 7 環境での印刷に関するレジストリ情報のクリーンアップ

Windows Vista、Windows Server 2008、Windows 7、および Windows Server 2008 R2 環境では、以下の手順にてレジストリ情報の削除を行います。

1. 管理者権限のコマンド プロンプトを起動します。

2. 以下のコマンドを実行して、スプーラー サービスを停止します。

net stop spooler

3. 以下のレジストリ キーを丸ごと削除します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Print\Providers\Client Side Rendering Print Provider

※レジストリ キーの削除にて、システムが不安定になることはございませんが、念のため、事前のバックアップを推奨します。

4. 以下のコマンドを実行して、スプーラー サービスを開始します。

net start spooler

5. ネットワーク プリンターへの接続を再度お試しいただき、状況に変化があるかどうかをご確認ください。

なお、およそ200を超えるネットワーク共有プリンターへの接続情報がキャッシュされているような環境では、レジストリーを削除すると、スプーラー サービス再起動後、キャッシュの同期処理のためにスレッド プールを使い切ってしまい、スプーラー サービスが応答しなくなってしまうという問題が確認されています。

多数のネットワーク共有プリンターが登録されているユーザーがログオンする場合には、キャッシュの削除を行う前に、下記サポート技術情報に記載されている、修正プログラムの適用をご検討ください。

The Spoolsv.exe process stops responding when you connect to more than 200 network printers from a computer that is running Windows 7 or Windows Server 2008 R2

http://support.microsoft.com/kb/2697865/en

- Windows XP 環境での印刷に関するレジストリ情報のクリーンアップ

Windows XP および Windows Server 2003 環境では、以下の手順にてレジストリ情報の削除を行います。

1. 管理者権限のコマンド プロンプトを起動します。

2. 以下のコマンドを実行して、スプーラー サービスを停止します。

net stop spooler

3. 以下のレジストリ キーを丸ごと削除します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Print\LanMan Print Services

※レジストリ キーの削除にて、システムが不安定になることはございませんが、念のため、事前のバックアップを推奨します。

4. 以下のコマンドを実行して、スプーラー サービスを開始します。

net start spooler

5. ネットワーク プリンターへの接続を再度お試しいただき、状況に変化があるかどうかをご確認ください。

(4) "コンピューターの起動およびログオンで常にネットワークを待つ" ポリシーの設定

最後の対応策は、コンピューター起動時にネットワークへの接続が行われていないことにより発生する問題への対応策です。

クライアント端末となる Windows XP、Window Vista および Windows 7 環境では、ログオン時にネットワーク接続が完了していない場合にも、コンピューターに保存されているキャッシュ資格情報をもとに、ドメイン アカウントでのログオンが可能となります。

本設定では、キャッシュ情報を使用してログオンが行われた場合に発生する問題を回避するために、ログオン時に常にネットワークの接続を待ってからログオンが行われるよう、コンピューターの動作を変更いたします。

※ Windows Server 2008 以降を実行するサーバーでは、このポリシー設定は無視され、コンピューターの起動、およびログオン時に常にネットワークを待ちます。

1. コンピューターに管理者権限でログオンし、ローカル グループ ポリシー エディターを起動します。

2. 左側のツリーより、以下の順番で、ツリーを開きます。

[コンピューターの構成] -> [管理用テンプレート] -> [システム] -> [ログオン]

3. 右側のペインより、[コンピューターの起動およびログオンで常にネットワークを待つ] をダブル クリックします。

4. [設定] タブより、[有効] のラジオ ボタンをクリックします。

5. [OK] をクリックし、ウィンドウを閉じます。

6. [ローカル グループ ポリシー エディター] を終了します。

7. コンピューターを再起動します。

 

これらの対応策を実施しても、すべての問題を解決できるとは限りませんが、自信を持ってお送りできる対応策が並んでおりますので、まずはお試しいただけますと幸いです。

調布では、今年もちらほら雪が降る日を見かけます。まだまだ寒さが続きそうです。

みなさまも、体調管理には十分にお気をつけください。ではまた。

 

Windows Server 2008 R2 の NFS サーバー上で公開している所有者情報やグループ情報を変更する方法

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こんにちは。 Windows テクノロジー サポートの江田です。

 

今回は、 Windows Server 2008 R2 を NFS サーバーとして使用している環境において、公開されているフォルダやファイルの所有者情報やグループ情報を NFS サーバーである Windows  側から変更する方法について紹介したいと思います。

 

通常、 Windows 側から所有者情報を変更するには、該当のファイルもしくはフォルダのプロパティより、[セキュリティ] -[詳細設定]-[所有者] より変更することが可能です。また、プライマリ グループについては、 NFS クライアントの UNIX (Linux) 側より、 chown コマンドや chgrp コマンドなどで変更することになります。 しかしながら、nfsfile.exe コマンドを使用することで、  Windows 側からプライマリ グループの確認や変更をおこなうことができます!

nfsfile.exe はNFS サーバーを構築すると自動で使用が可能になります。また、 所有者情報も確認や変更をすることができます。

 

なお、変更するユーザーやグループは、 UID / GID にマッピングしていなくても変更自体は実施できますが、 NFS クライアント側で識別できないユーザーやグループとなりますのでマッピングされている Windows ユーザーをご指定ください。

実際に変更してみましょう。

 1) NFS 公開しているディレクトリに移動し現在のファイルの設定を確認します。

    c:\>cd c:\nfs-share

    c:\nfs-share>nfsfile *
     '*' の処理を開始します...

     W -rwxrwxrwx <0777>  W2K8R2SP1-1\Administrator  W2K8R2SP1-1\None  c:\nfs-share\1

     W -rw-r--r-- <0644>  W2K8R2SP1-1\Administrator  W2K8R2SP1-1\None  c:\nfs-share\2

     W -rw-r--r-- <0644>  W2K8R2SP1-1\Administrator  W2K8R2SP1-1\None  c:\nfs-share\3

     3 個のファイルが正常に処理されました。0 個のファイルを処理できませんでした

 

 2) ファイル 1 の所有者をユーザー test に変更してみましょう。

    c:\nfs-share>nfsfile /r wu=test /cw 1
    '1' の処理を開始します...

    1 個のファイルが正常に処理されました。0 個のファイルを処理できませんでした

 

 3) 変更を確認します。

   c:\nfs-share>nfsfile *
   '*' の処理を開始します...

   W -rwxrwxrwx <0777>  W2K8R2SP1-1\test  W2K8R2SP1-1\None  c:\nfs-share\1
   W -rw-r--r-- <0644>  W2K8R2SP1-1\Administrator  W2K8R2SP1-1\None  c:\nfs-share\2
   W -rw-r--r-- <0644>  W2K8R2SP1-1\Administrator  W2K8R2SP1-1\None  c:\nfs-share\3

   3 個のファイルが正常に処理されました。0 個のファイルを処理できませんでした

 

 4) 次にファイル 1 のプライマリ グループを administrators に変更してみましょう。

   c:\nfs-share>nfsfile /r wg=administrators /cw 1
   '1' の処理を開始します...

   1 個のファイルが正常に処理されました。0 個のファイルを処理できませんでした

 

 5) 変更を確認します。

 

   c:\nfs-share>nfsfile *
   '*' の処理を開始します...

   W -rwxrwxrwx <0777>  W2K8R2SP1-1\test  BUILTIN\Administrators  c:\nfs-share\1
   W -rw-r--r-- <0644>  W2K8R2SP1-1\Administrator  W2K8R2SP1-1\None  c:\nfs-share\2
   W -rw-r--r-- <0644>  W2K8R2SP1-1\Administrator  W2K8R2SP1-1\None  c:\nfs-share\3

   3 個のファイルが正常に処理されました。0 個のファイルを処理できませんでした

 

いかがでしたでしょうか。

今後、 NFS サーバー側での設定や確認が必要な場合にご使用していただければ幸いです。

 

- nfsfile コマンドの詳細については以下を参照ください。

NFS Account Mapping in Windows Server 2008 R2
http://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=14205

 

- 特定の操作を行うことにより、 nfsfile.exe がクラッシュすることがございますので、あらかじめ以下を適用することを推奨します。

The command prompt crashes in Windows Server 2008 R2 or in Windows Storage Server 2008 R2 when Nfsfile.exe tries to set the GID of a folder
http://support.microsoft.com/kb/2626968

 

光学メディアの書き込み速度について

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こんにちは。Windows プラットフォーム サポートの奥原です。

今回は、CD / DVD メディアの書き込み方式の違いと書き込み速度について記載します。

 

CD / DVD メディアにデータを書き込む方法としては、「ライブ ファイル システム形式」と「マスタ形式」があります。それぞれの特徴は、以下の通りです。

 

ライブ ファイル システム形式

フロッピー ディスクや USB フラッシュ ドライブと同じように、選択したファイルを即座にコピーできます。書き込んだあと、新たにファイルをコピーすることも可能です。

 

マスタ形式

書き込み対象のファイルは、一度、ローカル ディスクの一時領域へコピーされます。すべての書き込み対象ファイルの準備ができた時点で、書き込みを実施しますが、選択されたファイルは、一度に書き込みます。このため、書き込み後、ファイルを追加することはできません。

 

各形式については、以下の公開情報もございますので、参考にして頂ければと思います。

 

CD/DVD 形式の選択

http://windows.microsoft.com/ja-JP/windows-vista/Which-CD-or-DVD-format-should-I-use

 

ディスクの書き込み : よく寄せられる質問

http://windows.microsoft.com/ja-JP/windows-vista/Disc-burning-frequently-asked-questions

 

 

各形式には、このような特徴がありますが、書き込み時の処理内容も異なります。

 

ライブ ファイル システム形式では、ファイルの追記が行えるため、ファイル書き込みの際にファイルの情報を管理している領域を更新しながら書き込みを行います。つまり、1 ファイル追加するごとに、ファイルのデータと管理領域の 2 つに対する書き込みが発生します。

一方、マスタ形式では、ファイルの追記ができないため、ファイルの管理情報を一度構成すれば、更新する必要がありません。このため、複数のファイルを書き込む場合でも管理領域の書き込みは 1 度だけとなります。

このような書き込み処理の違いがあることから、両書き込み方式においてデータの書き込みにかかる所要時間が異なる結果となります。

例えば、ライブ ファイル システム形式とマスタ形式で、同じファイル数のデータを一度に書き込む場合、上記の書き込み処理の違いから、マスタ形式で書き込む方が早くなります。大量のファイルをライブ ファイル システム形式で書き込む場合、書き込みの所要時間が極端に長くなりますので、ご使用状況によって適切な形式を選択して頂ければと思います。

 

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