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Windows 8.1 で Sysprep 後に [ライブラリの場所] がクリアされてしまう現象について

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こんにちは。
Windows プラットフォーム サポートです。

今回は、Windows 8.1 の環境で sysprep 後に、既存のアカウントのドキュメント、ピクチャー、ビデオ、ミュージックの [ライブラリの場所] がクリアされてしまう現象を説明させていただきます。

 

現象について
まずは、どういう状況になるのか確認してみましょう。
既存のアカウントでログインし、エクスプローラーを起動して、%APPDATA%\Microsoft\Windows\Libraries に移動します。

1

“ドキュメント” のプロパティを開き、[ライブラリ] タブをクリックします。
すると、以下のように [ライブラリの場所] には何も設定されていないことが確認できます。

22

なお、この現象は sysprep 後に新規に作成したアカウントでは発生しません。
また、Windows 10 でも発生しません。

 

影響について
Windows ストアアプリで KnownFolders.DocumentsLibrary のようにフォルダーを指定していた場合、UnauthorizedAccessException が発生し、期待通りに動作しません。

 

回避方法について
以下にある [既定値に戻す] ボタンをクリックします。

33

これにより、以下のように [ライブラリの場所] が既定の状態に戻ります。
もし、既定の状態以外の設定をしていた場合は、[追加] ボタンで必要な設定を追加します。

44

なお、同じ sysprep のイメージから多数展開した場合、[既定値に戻す] ボタンをクリックすることが難しい場合があります。
残念ながら、[既定値に戻す] ボタンのクリックと同等の処理を行うコマンドはありませんが、以下の手順で Documents.library-ms ファイル (“ドキュメント”) を上書きすることにより、同等の効果を得ることが可能です。

手順
====
1. まずは現象が発生している 1 台で、他の環境に配布する Documents.library-ms ファイルを生成します。

    1-1. 現象が発生している環境に、該当のアカウントでログインします。
    1-2. 現象が発生していることを確認し、[既定値に戻す] ボタンをクリックして現象を解消させます。

2. 以下のファイルを、任意の場所にコピーします。

    %APPDATA%\Microsoft\Windows\Libraries\Documents.library-ms

3. コピーした Documents.library-ms ファイルをテキストエディターで開きます。
4. <serialized> から </serialized> までを削除し、保存します。
5. 保存した Documents.library-ms ファイルを、対象環境の該当アカウントの Documents.library-ms ファイルに上書きします。

 

 

 

 

 


完全メモリ ダンプ採取のための設定手順について

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こんにちは。
Windows プラットフォーム サポートの福田です。

今回は完全メモリ ダンプ採取のための設定手順についてスクリーンショットを交えつつ、ご紹介いたします。

注意事項 : Microsoft Customer Support and Services のエンジニアが明示的にお客様に依頼した場合にのみ、この作業を行ってください。
Microsoft Customer Support and Services (CSS) に問い合わせる必要がある場合、エンジニアが問題を特定するための必要な情報を入手するために役立ちます。

以下の手順を完了するには、管理者または Administrators グループのメンバーとしてログオンしている必要があります。
コンピューターがネットワークに接続されている場合は、ネットワーク ポリシーの設定によって、この手順を実行できないことがあります。

 

メモリ ダンプとは


すべてのプログラムはメモリにて展開され、CPU が読み出し、プログラムを実行しています。
従いまして、プログラムがフリーズおよびクラッシュなどする際は、 メモリ領域の情報を記録するメモリダンプを生成し、原因の調査に使用します。

 

なぜ完全メモリ ダンプなのか


メモリ ダンプには以下の 3 つの種類があります。
カーネル メモリ ダンプ、最小メモリ ダンプ (256 KB)、完全メモリ ダンプです。
カーネル メモリ ダンプに関しては、カーネル メモリのみを記録し、ユーザー モードの情報はないため、トラブルの原因を特定できない場合があります。
最小メモリ ダンプ (256 KB) に関しては、停止した原因を判別するのに役立つ有用な情報の最小セットを記録するため、原因追及に至る可能性は低いです。

一方、完全メモリ ダンプはシステム メモリのすべての内容を記録するため、詳細調査に非常に有効です。
従いまして、調査の為にメモリ ダンプを取得する場合には、完全メモリ ダンプを取得いただく事を推奨しています。

 

完全メモリ ダンプ採取のための設定


ページ ファイルの大きさの設定と完全メモリ ダンプが生成される設定を行い、メモリ ダンプが正しく出力されるように設定します。

※ これからご案内する手順は、Windows 7 を対象としております。
Windows Server 2016, 2012R2, 2012, 2008, 2008R2 や Windows 10, 8, 8.1に関しての設定手順のご案内は順次公開いたします。

=======================
1. ページ ファイルの大きさを設定する
=======================

1. [スタート] – [コンピュータ] を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。

blog01

2. “システム” 内の左側の列にある [システムの詳細設定] をクリックします。

blog02

3. “システムのプロパティ” の [詳細設定] タブの [パフォーマンス] 枠内にある [設定] ボタンをクリックします。

blog07

4. “パフォーマンス オプション” の [詳細設定] タブの [仮想メモリ] 枠内にある[変更] ボタンをクリックします。

blog04

5. “仮想メモリ” の [カスタム サイズ] をチェックし、[初期サイズ] と [最大サイズ]を物理メモリ + 1MB 以上の数値で入力し、[設定] ボタンをクリックします。
[OK] ボタンを 2 回クリックします。
以下の画像では物理メモリが 1000 MBなので 1001MB としています。

blog05

6. 再起動を促されるので、[後で再起動する] を選択します。

blog06

=======================
2. 完全メモリ ダンプが生成される設定にする
=======================

1. 再起動後、[スタート] – [コンピュータ] を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。

blog01

2. “システム” 内の左側の列にある [システムの詳細設定] をクリックします。

blog02

3. “システムのプロパティ” の [詳細設定] タブの [起動と回復] 枠内にある [設定] ボタンをクリックします。

blog03

4. “起動と回復” の [デバッグ情報の書き込み] 枠内にある [完全メモリ ダンプ] を選択します。
[OK] ボタンを 2 回クリックします。

blog08

5. システムを再起動します。
上記の設定は、再起動後に反映します。

 

注意事項: 2GB 以上の物理メモリ (RAM) を搭載している環境では、上述の GUI から [完全メモリ ダンプ] を選択することができません。
従いまして、[スタート] – [プログラムとファイルの検索] に “regedit” と入力し、レジストリ エディターを起動します。

regeditcapture
レジストリ エディターで、次のレジストリの値を設定してください。

regeditcapture02

場所:HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Control\CrashControl
名前:CrashDumpEnabled
種類:REG_DWORD
値:1

メモリ ダンプの出力先は、次のレジストリ値で確認できます。

regeditcapture03

場所:HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Control\CrashControl
名前:DumpFile
種類:REG_EXPAND_SZ
既定値:%SystemRoot%\MEMORY.DMP

上記のレジストリの設定を変更した後は、設定値を反映する為にシステムの再起動が必要となります。

これらの設定を行った後、次回以降ブルー スクリーン エラーやクラッシュが発生するとメモリ ダンプが保存されるようになります。

 

補足情報


=======================
完全メモリ ダンプの設定によるシステム負荷や運用への影響
=======================
完全メモリ ダンプの設定によるシステム負荷や運用への影響についてはほとんどありませんが、 完全メモリ ダンプの設定を行っている最中のシステムの再起動は避けられません。
そのため、どうしてもシステムの再起動が不可能である環境である場合、メンテナンス時などに完全メモリ ダンプの設定を実施していただく必要があります。

=======================
クライアント OS にてダンプが採取できない問題について
=======================
クライアント OS でのダンプの採取に関しては、 以下の設定を実施していない場合に空き領域確保のため、ダンプを削除される場合があります。
削除される条件は、ドメインに参加しておらず、ボリュームの空き領域が 25GB 未満である場合です。
以下の設定を実施することで、空き領域確保のためにダンプを削除する動作が抑制されます。

1. [スタート] – [プログラムとファイルの検索] に “regedit” と入力し、レジストリ エディターを起動します。

captureblog0000

2. 以下の場所に新しく”AlwaysKeepMemoryDump” を作成し、値を 1 に設定します。

場所: HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Control\CrashControl
名前: AlwaysKeepMemoryDump
種類: REG_DWORD

captureblog0001

3. システムを再起動します。
上記の設定は、再起動後に反映します。

————————————-
参考情報
メモリ ダンプ ファイルを生成する方法について
https://blogs.technet.microsoft.com/askcorejp/2014/08/10/339/
Windows Server 2008 および Windows Server 2008 R2 でカーネルまたは完全メモリ ダンプ ファイルを生成する方法
https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/969028
Kernel dump storage and clean up behavior in Windows 7
https://blogs.msdn.microsoft.com/wer/2009/02/09/kernel-dump-storage-and-clean-up-behavior-in-windows-7/
————————————-

注意事項:お客様の状況や環境により、本ブログとは異なる内容をご案内する場合があります。

 

本ブログが少しでもお役に立てれば幸いです。

Windows 10 Anniversary Update (1607) へアップグレード後、.NET Framework 3.5を利用するアプリケーションが利用出来ない。

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こんにちは、Windows プラットフォームサポートです。
Windows 10 Anniversary Update (1607) をご利用いただきありがとうございます。

Windows 10 Anniversary Update (1607) へのアップデートに伴い、.NET Framework 3.5を利用するアプリケーションが利用出来なくなったとのお問い合わせを頂いております。
今回の Blog では 対処方法についてご紹介させて頂きたいと思います。

– 事象
Windows 10 1511 から Windows 10 Anniversary Update (1607) へアップデートする際に、データやアプリケーションを引き継ぎますが、アップデート時のタイミングによって、.NET Framework 3.5 が引き継がれない事があります。
Windows 10 Anniversary Update (1607) にアップデート後、.NET Framework 3.5 を利用したアプリケーション実行時に、エラーとなったり .NET Framework 3.5 が要求された場合、本事象が発生している可能性が考えられます。

– 対処方法
お手数ではございますが、.NET Framework 3.5 の再有効化を実施くださいますようお願いいたします。

有効化するための 3 つの方法をご紹介いたします。
どの手順をご利用頂いても .NET Framework 3.5 を有効にできます。

コントロール パネルで .NET Framework 3.5 を有効にする
——————————————————————————–
コントロール パネルを使用して自分で .NET Framework 3.5 を有効にできます。
※ このオプションを使用するには、インターネット接続が必要です。

1. キーボードの Windows キー (Windows のロゴ) を押し、「Windows の機能」と入力して、Enter キーを押します。
[Windows の機能の有効化または無効化] ダイアログ ボックスが表示されます。
あるいは、[コントロール パネル] を開き、[プログラム] の項目をクリックし、[プログラムと機能] で [Windows の機能の有効化または無効化] をクリックします。

netfx3

2. .NET Framework 3.5 (.NET 2.0 および 3.0 を含む) チェック ボックスをオンにして [OK] をクリックし、メッセージが表示された場合はコンピューターを再起動します。

Dism コマンドで .NET Framework 3.5 を有効にする
——————————
Dism /online /enable-feature /featurename:NetFx3 /All
※ このオプションを使用するには、インターネット接続が必要です。

dismnetfx

PowerShell コマンドレットで .NET Framework 3.5 を有効にする
——————————
Enable-WindowsOptionalFeature -Online -FeatureName NetFx3 –All
※ このオプションを使用するには、インターネット接続が必要です。

psnetfx

– 参考情報
Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 への .NET Framework 3.5 のインストール
https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/hh506443(v=vs.110).aspx

– 補足
Windows 10 Anniversary Update (1607) 公開後約 5ヶ月が経過し、先日 Current Branch for Business(CBB)の公開が宣言されました。
今月 (2017年 1月) 中に Windows Update から提供される予定となっております。
※ Windows Server Update Services (WSUS) をご利用の場合は、WSUS の設定によります。
– 参考情報
Windows 10 1607 is now a Current Branch for Business (CBB) release
https://blogs.technet.microsoft.com/windowsitpro/2016/11/29/windows-10-1607-is-now-a-current-branch-for-business-cbb-release/

Windows (Storage) Server 2016 でFSRM やファイル管理タスクの設定を行った際、イベントに警告(ID : 414)が記録される。

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こんにちは、Windows Platform サポートです。

Windows (Storage) Server 2016 FSRM (ファイル サーバー リソース マネージャー 以下FSRM) の機能を追加しファイル管理タスクの設定を行うと、イベント ログに警告イベント (ID : 414)が記録される場合がございます。

 

[現象の内容]

Windows (Storage) Server 2016 環境にて、FSRMの役割を追加し、記憶域レポートや分類管理の設定を行ったタイミングでシステム ログに以下のようなイベント ID : 414の警告イベントが記録されます。

 ソース: Microsoft-Windows-TaskScheduler

イベント ID: 414

レベル: 警告

タスクのカテゴリ: タスクの構成が正しくありません

説明:

タスク スケジューラ サービスが、NT TASK\Microsoft\Windows\File Server Resource Manager\タスク名 の定義で構成の間違いを検出しました。追加データ: エラー値: PowerShell.exe

 

[現象の原因]

FSRM がタスクを登録する際、タスクで実行する PowerShell.exe のパスを絶対パスで指定しません。そのため、タスク登録時にタスク スケジューラ サービスがタスクの内容を確認し、PowerShell.exe にアクセスできないと判断して警告イベントを記録します。

 <PowerShell.exe が存在するパス>

%SystemRoot%\System32\WindowsPowerShell\v1.0

 <タスク スケジューラが確認するパス>

%SystemRoot%\System32

 

[現象の対処策]

PowerShell.exe が存在するパスは、 PATH 環境変数に含まれているため、実際のタスクの実行には支障がありません。そのため、このイベントは無視して問題ありません。

なお、本現象は最新のビルドでは改善されており、201611月の累積更新プログラムを適用することで、警告ログが記録されなくなります。

< Windows 10 Version 1607 および Windows Server 2016 用の累積的な更新プログラム: 2016 11 9 >

https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/3200970

Windows 8.1 で Sysprep 後に [ライブラリの場所] がクリアされてしまう現象について

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こんにちは。
Windows プラットフォーム サポートです。

今回は、Windows 8.1 の環境で sysprep 後に、既存のアカウントのドキュメント、ピクチャー、ビデオ、ミュージックの [ライブラリの場所] がクリアされてしまう現象を説明させていただきます。

 

現象について
まずは、どういう状況になるのか確認してみましょう。
既存のアカウントでログインし、エクスプローラーを起動して、%APPDATA%\Microsoft\Windows\Libraries に移動します。

1

“ドキュメント” のプロパティを開き、[ライブラリ] タブをクリックします。
すると、以下のように [ライブラリの場所] には何も設定されていないことが確認できます。

22

なお、この現象は sysprep 後に新規に作成したアカウントでは発生しません。
また、Windows 10 でも発生しません。

 

影響について
Windows ストアアプリで KnownFolders.DocumentsLibrary のようにフォルダーを指定していた場合、UnauthorizedAccessException が発生し、期待通りに動作しません。

 

回避方法について
以下にある [既定値に戻す] ボタンをクリックします。

33

これにより、以下のように [ライブラリの場所] が既定の状態に戻ります。
もし、既定の状態以外の設定をしていた場合は、[追加] ボタンで必要な設定を追加します。

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なお、同じ sysprep のイメージから多数展開した場合、[既定値に戻す] ボタンをクリックすることが難しい場合があります。
残念ながら、[既定値に戻す] ボタンのクリックと同等の処理を行うコマンドはありませんが、以下の手順で Documents.library-ms ファイル (“ドキュメント”) を上書きすることにより、同等の効果を得ることが可能です。

手順
====
1. まずは現象が発生している 1 台で、他の環境に配布する Documents.library-ms ファイルを生成します。

    1-1. 現象が発生している環境に、該当のアカウントでログインします。
    1-2. 現象が発生していることを確認し、[既定値に戻す] ボタンをクリックして現象を解消させます。

2. 以下のファイルを、任意の場所にコピーします。

    %APPDATA%\Microsoft\Windows\Libraries\Documents.library-ms

3. コピーした Documents.library-ms ファイルをテキストエディターで開きます。
4. <serialized> から </serialized> までを削除し、保存します。
5. 保存した Documents.library-ms ファイルを、対象環境の該当アカウントの Documents.library-ms ファイルに上書きします。

 

 

 

 

 

完全メモリ ダンプ採取のための設定手順について

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こんにちは。
Windows プラットフォーム サポートの福田です。

今回は完全メモリ ダンプ採取のための設定手順についてスクリーンショットを交えつつ、ご紹介いたします。

注意事項 : Microsoft Customer Support and Services のエンジニアが明示的にお客様に依頼した場合にのみ、この作業を行ってください。
Microsoft Customer Support and Services (CSS) に問い合わせる必要がある場合、エンジニアが問題を特定するための必要な情報を入手するために役立ちます。

以下の手順を完了するには、管理者または Administrators グループのメンバーとしてログオンしている必要があります。
コンピューターがネットワークに接続されている場合は、ネットワーク ポリシーの設定によって、この手順を実行できないことがあります。

 

メモリ ダンプとは


すべてのプログラムはメモリにて展開され、CPU が読み出し、プログラムを実行しています。
従いまして、プログラムがフリーズおよびクラッシュなどする際は、 メモリ領域の情報を記録するメモリダンプを生成し、原因の調査に使用します。

 

なぜ完全メモリ ダンプなのか


メモリ ダンプには以下の 3 つの種類があります。
カーネル メモリ ダンプ、最小メモリ ダンプ (256 KB)、完全メモリ ダンプです。
カーネル メモリ ダンプに関しては、カーネル メモリのみを記録し、ユーザー モードの情報はないため、トラブルの原因を特定できない場合があります。
最小メモリ ダンプ (256 KB) に関しては、停止した原因を判別するのに役立つ有用な情報の最小セットを記録するため、原因追及に至る可能性は低いです。

一方、完全メモリ ダンプはシステム メモリのすべての内容を記録するため、詳細調査に非常に有効です。
従いまして、調査の為にメモリ ダンプを取得する場合には、完全メモリ ダンプを取得いただく事を推奨しています。

 

完全メモリ ダンプ採取のための設定


ページ ファイルの大きさの設定と完全メモリ ダンプが生成される設定を行い、メモリ ダンプが正しく出力されるように設定します。

※ これからご案内する手順は、Windows 7 を対象としております。
Windows Server 2016, 2012R2, 2012, 2008, 2008R2 や Windows 10, 8, 8.1に関しての設定手順のご案内は順次公開いたします。

=======================
1. ページ ファイルの大きさを設定する
=======================

1. [スタート] – [コンピュータ] を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。

blog01

2. “システム” 内の左側の列にある [システムの詳細設定] をクリックします。

blog02

3. “システムのプロパティ” の [詳細設定] タブの [パフォーマンス] 枠内にある [設定] ボタンをクリックします。

blog07

4. “パフォーマンス オプション” の [詳細設定] タブの [仮想メモリ] 枠内にある[変更] ボタンをクリックします。

blog04

5. “仮想メモリ” の [カスタム サイズ] をチェックし、[初期サイズ] と [最大サイズ]を物理メモリ + 1MB 以上の数値で入力し、[設定] ボタンをクリックします。
[OK] ボタンを 2 回クリックします。
以下の画像では物理メモリが 1000 MBなので 1001MB としています。

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6. 再起動を促されるので、[後で再起動する] を選択します。

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=======================
2. 完全メモリ ダンプが生成される設定にする
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1. 再起動後、[スタート] – [コンピュータ] を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。

blog01

2. “システム” 内の左側の列にある [システムの詳細設定] をクリックします。

blog02

3. “システムのプロパティ” の [詳細設定] タブの [起動と回復] 枠内にある [設定] ボタンをクリックします。

blog03

4. “起動と回復” の [デバッグ情報の書き込み] 枠内にある [完全メモリ ダンプ] を選択します。
[OK] ボタンを 2 回クリックします。

blog08

5. システムを再起動します。
上記の設定は、再起動後に反映します。

 

注意事項: 2GB 以上の物理メモリ (RAM) を搭載している環境では、上述の GUI から [完全メモリ ダンプ] を選択することができません。
従いまして、[スタート] – [プログラムとファイルの検索] に “regedit” と入力し、レジストリ エディターを起動します。

regeditcapture
レジストリ エディターで、次のレジストリの値を設定してください。

regeditcapture02

場所:HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Control\CrashControl
名前:CrashDumpEnabled
種類:REG_DWORD
値:1

メモリ ダンプの出力先は、次のレジストリ値で確認できます。

regeditcapture03

場所:HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Control\CrashControl
名前:DumpFile
種類:REG_EXPAND_SZ
既定値:%SystemRoot%\MEMORY.DMP

上記のレジストリの設定を変更した後は、設定値を反映する為にシステムの再起動が必要となります。

これらの設定を行った後、次回以降ブルー スクリーン エラーやクラッシュが発生するとメモリ ダンプが保存されるようになります。

 

補足情報


=======================
完全メモリ ダンプの設定によるシステム負荷や運用への影響
=======================
完全メモリ ダンプの設定によるシステム負荷や運用への影響についてはほとんどありませんが、 完全メモリ ダンプの設定を行っている最中のシステムの再起動は避けられません。
そのため、どうしてもシステムの再起動が不可能である環境である場合、メンテナンス時などに完全メモリ ダンプの設定を実施していただく必要があります。

=======================
クライアント OS にてダンプが採取できない問題について
=======================
クライアント OS でのダンプの採取に関しては、 以下の設定を実施していない場合に空き領域確保のため、ダンプを削除される場合があります。
削除される条件は、ドメインに参加しておらず、ボリュームの空き領域が 25GB 未満である場合です。
以下の設定を実施することで、空き領域確保のためにダンプを削除する動作が抑制されます。

1. [スタート] – [プログラムとファイルの検索] に “regedit” と入力し、レジストリ エディターを起動します。

captureblog0000

2. 以下の場所に新しく”AlwaysKeepMemoryDump” を作成し、値を 1 に設定します。

場所: HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Control\CrashControl
名前: AlwaysKeepMemoryDump
種類: REG_DWORD

captureblog0001

3. システムを再起動します。
上記の設定は、再起動後に反映します。

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参考情報
メモリ ダンプ ファイルを生成する方法について
https://blogs.technet.microsoft.com/askcorejp/2014/08/10/339/
Windows Server 2008 および Windows Server 2008 R2 でカーネルまたは完全メモリ ダンプ ファイルを生成する方法
https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/969028
Kernel dump storage and clean up behavior in Windows 7
https://blogs.msdn.microsoft.com/wer/2009/02/09/kernel-dump-storage-and-clean-up-behavior-in-windows-7/
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注意事項:お客様の状況や環境により、本ブログとは異なる内容をご案内する場合があります。

 

本ブログが少しでもお役に立てれば幸いです。

Windows 10 Anniversary Update (1607) へアップグレード後、.NET Framework 3.5を利用するアプリケーションが利用出来ない。

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こんにちは、Windows プラットフォームサポートです。
Windows 10 Anniversary Update (1607) をご利用いただきありがとうございます。

Windows 10 Anniversary Update (1607) へのアップデートに伴い、.NET Framework 3.5を利用するアプリケーションが利用出来なくなったとのお問い合わせを頂いております。
今回の Blog では 対処方法についてご紹介させて頂きたいと思います。

– 事象
Windows 10 1511 から Windows 10 Anniversary Update (1607) へアップデートする際に、データやアプリケーションを引き継ぎますが、アップデート時のタイミングによって、.NET Framework 3.5 が引き継がれない事があります。
Windows 10 Anniversary Update (1607) にアップデート後、.NET Framework 3.5 を利用したアプリケーション実行時に、エラーとなったり .NET Framework 3.5 が要求された場合、本事象が発生している可能性が考えられます。

– 対処方法
お手数ではございますが、.NET Framework 3.5 の再有効化を実施くださいますようお願いいたします。

有効化するための 3 つの方法をご紹介いたします。
どの手順をご利用頂いても .NET Framework 3.5 を有効にできます。

コントロール パネルで .NET Framework 3.5 を有効にする
——————————————————————————–
コントロール パネルを使用して自分で .NET Framework 3.5 を有効にできます。
※ このオプションを使用するには、インターネット接続が必要です。

1. キーボードの Windows キー (Windows のロゴ) を押し、「Windows の機能」と入力して、Enter キーを押します。
[Windows の機能の有効化または無効化] ダイアログ ボックスが表示されます。
あるいは、[コントロール パネル] を開き、[プログラム] の項目をクリックし、[プログラムと機能] で [Windows の機能の有効化または無効化] をクリックします。

netfx3

2. .NET Framework 3.5 (.NET 2.0 および 3.0 を含む) チェック ボックスをオンにして [OK] をクリックし、メッセージが表示された場合はコンピューターを再起動します。

Dism コマンドで .NET Framework 3.5 を有効にする
——————————
Dism /online /enable-feature /featurename:NetFx3 /All
※ このオプションを使用するには、インターネット接続が必要です。

dismnetfx

PowerShell コマンドレットで .NET Framework 3.5 を有効にする
——————————
Enable-WindowsOptionalFeature -Online -FeatureName NetFx3 –All
※ このオプションを使用するには、インターネット接続が必要です。

psnetfx

– 参考情報
Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 への .NET Framework 3.5 のインストール
https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/hh506443(v=vs.110).aspx

– 補足
Windows 10 Anniversary Update (1607) 公開後約 5ヶ月が経過し、先日 Current Branch for Business(CBB)の公開が宣言されました。
今月 (2017年 1月) 中に Windows Update から提供される予定となっております。
※ Windows Server Update Services (WSUS) をご利用の場合は、WSUS の設定によります。
– 参考情報
Windows 10 1607 is now a Current Branch for Business (CBB) release
https://blogs.technet.microsoft.com/windowsitpro/2016/11/29/windows-10-1607-is-now-a-current-branch-for-business-cbb-release/

Windows (Storage) Server 2016 でFSRM やファイル管理タスクの設定を行った際、イベントに警告(ID : 414)が記録される。

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こんにちは、Windows Platform サポートです。

Windows (Storage) Server 2016 FSRM (ファイル サーバー リソース マネージャー 以下FSRM) の機能を追加しファイル管理タスクの設定を行うと、イベント ログに警告イベント (ID : 414)が記録される場合がございます。

 

[現象の内容]

Windows (Storage) Server 2016 環境にて、FSRMの役割を追加し、記憶域レポートや分類管理の設定を行ったタイミングでシステム ログに以下のようなイベント ID : 414の警告イベントが記録されます。

 ソース: Microsoft-Windows-TaskScheduler

イベント ID: 414

レベル: 警告

タスクのカテゴリ: タスクの構成が正しくありません

説明:

タスク スケジューラ サービスが、NT TASK\Microsoft\Windows\File Server Resource Manager\タスク名 の定義で構成の間違いを検出しました。追加データ: エラー値: PowerShell.exe

 

[現象の原因]

FSRM がタスクを登録する際、タスクで実行する PowerShell.exe のパスを絶対パスで指定しません。そのため、タスク登録時にタスク スケジューラ サービスがタスクの内容を確認し、PowerShell.exe にアクセスできないと判断して警告イベントを記録します。

 <PowerShell.exe が存在するパス>

%SystemRoot%\System32\WindowsPowerShell\v1.0

 <タスク スケジューラが確認するパス>

%SystemRoot%\System32

 

[現象の対処策]

PowerShell.exe が存在するパスは、 PATH 環境変数に含まれているため、実際のタスクの実行には支障がありません。そのため、このイベントは無視して問題ありません。

なお、本現象は最新のビルドでは改善されており、201611月の累積更新プログラムを適用することで、警告ログが記録されなくなります。

< Windows 10 Version 1607 および Windows Server 2016 用の累積的な更新プログラム: 2016 11 9 >

https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/3200970


Windows 8.1 で Sysprep 後に [ライブラリの場所] がクリアされてしまう現象について

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こんにちは。
Windows プラットフォーム サポートです。

今回は、Windows 8.1 の環境で sysprep 後に、既存のアカウントのドキュメント、ピクチャー、ビデオ、ミュージックの [ライブラリの場所] がクリアされてしまう現象を説明させていただきます。

 

現象について
まずは、どういう状況になるのか確認してみましょう。
既存のアカウントでログインし、エクスプローラーを起動して、%APPDATA%\Microsoft\Windows\Libraries に移動します。

1

“ドキュメント” のプロパティを開き、[ライブラリ] タブをクリックします。
すると、以下のように [ライブラリの場所] には何も設定されていないことが確認できます。

22

なお、この現象は sysprep 後に新規に作成したアカウントでは発生しません。
また、Windows 10 でも発生しません。

 

影響について
Windows ストアアプリで KnownFolders.DocumentsLibrary のようにフォルダーを指定していた場合、UnauthorizedAccessException が発生し、期待通りに動作しません。

 

回避方法について
以下にある [既定値に戻す] ボタンをクリックします。

33

これにより、以下のように [ライブラリの場所] が既定の状態に戻ります。
もし、既定の状態以外の設定をしていた場合は、[追加] ボタンで必要な設定を追加します。

44

なお、同じ sysprep のイメージから多数展開した場合、[既定値に戻す] ボタンをクリックすることが難しい場合があります。
残念ながら、[既定値に戻す] ボタンのクリックと同等の処理を行うコマンドはありませんが、以下の手順で Documents.library-ms ファイル (“ドキュメント”) を上書きすることにより、同等の効果を得ることが可能です。

手順
====
1. まずは現象が発生している 1 台で、他の環境に配布する Documents.library-ms ファイルを生成します。

    1-1. 現象が発生している環境に、該当のアカウントでログインします。
    1-2. 現象が発生していることを確認し、[既定値に戻す] ボタンをクリックして現象を解消させます。

2. 以下のファイルを、任意の場所にコピーします。

    %APPDATA%\Microsoft\Windows\Libraries\Documents.library-ms

3. コピーした Documents.library-ms ファイルをテキストエディターで開きます。
4. <serialized> から </serialized> までを削除し、保存します。
5. 保存した Documents.library-ms ファイルを、対象環境の該当アカウントの Documents.library-ms ファイルに上書きします。

 

 

 

 

 

完全メモリ ダンプ採取のための設定手順について

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こんにちは。
Windows プラットフォーム サポートの福田です。

今回は完全メモリ ダンプ採取のための設定手順についてスクリーンショットを交えつつ、ご紹介いたします。

注意事項 : Microsoft Customer Support and Services のエンジニアが明示的にお客様に依頼した場合にのみ、この作業を行ってください。
Microsoft Customer Support and Services (CSS) に問い合わせる必要がある場合、エンジニアが問題を特定するための必要な情報を入手するために役立ちます。

以下の手順を完了するには、管理者または Administrators グループのメンバーとしてログオンしている必要があります。
コンピューターがネットワークに接続されている場合は、ネットワーク ポリシーの設定によって、この手順を実行できないことがあります。

 

メモリ ダンプとは


すべてのプログラムはメモリにて展開され、CPU が読み出し、プログラムを実行しています。
従いまして、プログラムがフリーズおよびクラッシュなどする際は、 メモリ領域の情報を記録するメモリダンプを生成し、原因の調査に使用します。

 

なぜ完全メモリ ダンプなのか


メモリ ダンプには以下の 3 つの種類があります。
カーネル メモリ ダンプ、最小メモリ ダンプ (256 KB)、完全メモリ ダンプです。
カーネル メモリ ダンプに関しては、カーネル メモリのみを記録し、ユーザー モードの情報はないため、トラブルの原因を特定できない場合があります。
最小メモリ ダンプ (256 KB) に関しては、停止した原因を判別するのに役立つ有用な情報の最小セットを記録するため、原因追及に至る可能性は低いです。

一方、完全メモリ ダンプはシステム メモリのすべての内容を記録するため、詳細調査に非常に有効です。
従いまして、調査の為にメモリ ダンプを取得する場合には、完全メモリ ダンプを取得いただく事を推奨しています。

 

完全メモリ ダンプ採取のための設定


ページ ファイルの大きさの設定と完全メモリ ダンプが生成される設定を行い、メモリ ダンプが正しく出力されるように設定します。

※ これからご案内する手順は、Windows 7 を対象としております。
Windows Server 2016, 2012R2, 2012, 2008, 2008R2 や Windows 10, 8, 8.1に関しての設定手順のご案内は順次公開いたします。

=======================
1. ページ ファイルの大きさを設定する
=======================

1. [スタート] – [コンピュータ] を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。

blog01

2. “システム” 内の左側の列にある [システムの詳細設定] をクリックします。

blog02

3. “システムのプロパティ” の [詳細設定] タブの [パフォーマンス] 枠内にある [設定] ボタンをクリックします。

blog07

4. “パフォーマンス オプション” の [詳細設定] タブの [仮想メモリ] 枠内にある[変更] ボタンをクリックします。

blog04

5. “仮想メモリ” の [カスタム サイズ] をチェックし、[初期サイズ] と [最大サイズ]を物理メモリ + 1MB 以上の数値で入力し、[設定] ボタンをクリックします。
[OK] ボタンを 2 回クリックします。
以下の画像では物理メモリが 1000 MBなので 1001MB としています。

blog05

6. 再起動を促されるので、[後で再起動する] を選択します。

blog06

=======================
2. 完全メモリ ダンプが生成される設定にする
=======================

1. 再起動後、[スタート] – [コンピュータ] を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。

blog01

2. “システム” 内の左側の列にある [システムの詳細設定] をクリックします。

blog02

3. “システムのプロパティ” の [詳細設定] タブの [起動と回復] 枠内にある [設定] ボタンをクリックします。

blog03

4. “起動と回復” の [デバッグ情報の書き込み] 枠内にある [完全メモリ ダンプ] を選択します。
[OK] ボタンを 2 回クリックします。

blog08

5. システムを再起動します。
上記の設定は、再起動後に反映します。

 

注意事項: 2GB 以上の物理メモリ (RAM) を搭載している環境では、上述の GUI から [完全メモリ ダンプ] を選択することができません。
従いまして、[スタート] – [プログラムとファイルの検索] に “regedit” と入力し、レジストリ エディターを起動します。

regeditcapture
レジストリ エディターで、次のレジストリの値を設定してください。

regeditcapture02

場所:HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Control\CrashControl
名前:CrashDumpEnabled
種類:REG_DWORD
値:1

メモリ ダンプの出力先は、次のレジストリ値で確認できます。

regeditcapture03

場所:HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Control\CrashControl
名前:DumpFile
種類:REG_EXPAND_SZ
既定値:%SystemRoot%\MEMORY.DMP

上記のレジストリの設定を変更した後は、設定値を反映する為にシステムの再起動が必要となります。

これらの設定を行った後、次回以降ブルー スクリーン エラーやクラッシュが発生するとメモリ ダンプが保存されるようになります。

 

補足情報


=======================
完全メモリ ダンプの設定によるシステム負荷や運用への影響
=======================
完全メモリ ダンプの設定によるシステム負荷や運用への影響についてはほとんどありませんが、 完全メモリ ダンプの設定を行っている最中のシステムの再起動は避けられません。
そのため、どうしてもシステムの再起動が不可能である環境である場合、メンテナンス時などに完全メモリ ダンプの設定を実施していただく必要があります。

=======================
クライアント OS にてダンプが採取できない問題について
=======================
クライアント OS でのダンプの採取に関しては、 以下の設定を実施していない場合に空き領域確保のため、ダンプを削除される場合があります。
削除される条件は、ドメインに参加しておらず、ボリュームの空き領域が 25GB 未満である場合です。
以下の設定を実施することで、空き領域確保のためにダンプを削除する動作が抑制されます。

1. [スタート] – [プログラムとファイルの検索] に “regedit” と入力し、レジストリ エディターを起動します。

captureblog0000

2. 以下の場所に新しく”AlwaysKeepMemoryDump” を作成し、値を 1 に設定します。

場所: HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Control\CrashControl
名前: AlwaysKeepMemoryDump
種類: REG_DWORD

captureblog0001

3. システムを再起動します。
上記の設定は、再起動後に反映します。

————————————-
参考情報
メモリ ダンプ ファイルを生成する方法について
https://blogs.technet.microsoft.com/askcorejp/2014/08/10/339/
Windows Server 2008 および Windows Server 2008 R2 でカーネルまたは完全メモリ ダンプ ファイルを生成する方法
https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/969028
Kernel dump storage and clean up behavior in Windows 7
https://blogs.msdn.microsoft.com/wer/2009/02/09/kernel-dump-storage-and-clean-up-behavior-in-windows-7/
————————————-

注意事項:お客様の状況や環境により、本ブログとは異なる内容をご案内する場合があります。

 

本ブログが少しでもお役に立てれば幸いです。

Windows 10 Anniversary Update (1607) へアップグレード後、.NET Framework 3.5を利用するアプリケーションが利用出来ない。

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こんにちは、Windows プラットフォームサポートです。
Windows 10 Anniversary Update (1607) をご利用いただきありがとうございます。

Windows 10 Anniversary Update (1607) へのアップデートに伴い、.NET Framework 3.5を利用するアプリケーションが利用出来なくなったとのお問い合わせを頂いております。
今回の Blog では 対処方法についてご紹介させて頂きたいと思います。

– 事象
Windows 10 1511 から Windows 10 Anniversary Update (1607) へアップデートする際に、データやアプリケーションを引き継ぎますが、アップデート時のタイミングによって、.NET Framework 3.5 が引き継がれない事があります。
Windows 10 Anniversary Update (1607) にアップデート後、.NET Framework 3.5 を利用したアプリケーション実行時に、エラーとなったり .NET Framework 3.5 が要求された場合、本事象が発生している可能性が考えられます。

– 対処方法
お手数ではございますが、.NET Framework 3.5 の再有効化を実施くださいますようお願いいたします。

有効化するための 3 つの方法をご紹介いたします。
どの手順をご利用頂いても .NET Framework 3.5 を有効にできます。

コントロール パネルで .NET Framework 3.5 を有効にする
——————————————————————————–
コントロール パネルを使用して自分で .NET Framework 3.5 を有効にできます。
※ このオプションを使用するには、インターネット接続が必要です。

1. キーボードの Windows キー (Windows のロゴ) を押し、「Windows の機能」と入力して、Enter キーを押します。
[Windows の機能の有効化または無効化] ダイアログ ボックスが表示されます。
あるいは、[コントロール パネル] を開き、[プログラム] の項目をクリックし、[プログラムと機能] で [Windows の機能の有効化または無効化] をクリックします。

netfx3

2. .NET Framework 3.5 (.NET 2.0 および 3.0 を含む) チェック ボックスをオンにして [OK] をクリックし、メッセージが表示された場合はコンピューターを再起動します。

Dism コマンドで .NET Framework 3.5 を有効にする
——————————
Dism /online /enable-feature /featurename:NetFx3 /All
※ このオプションを使用するには、インターネット接続が必要です。

dismnetfx

PowerShell コマンドレットで .NET Framework 3.5 を有効にする
——————————
Enable-WindowsOptionalFeature -Online -FeatureName NetFx3 –All
※ このオプションを使用するには、インターネット接続が必要です。

psnetfx

– 参考情報
Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 への .NET Framework 3.5 のインストール
https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/hh506443(v=vs.110).aspx

– 補足
Windows 10 Anniversary Update (1607) 公開後約 5ヶ月が経過し、先日 Current Branch for Business(CBB)の公開が宣言されました。
今月 (2017年 1月) 中に Windows Update から提供される予定となっております。
※ Windows Server Update Services (WSUS) をご利用の場合は、WSUS の設定によります。
– 参考情報
Windows 10 1607 is now a Current Branch for Business (CBB) release
https://blogs.technet.microsoft.com/windowsitpro/2016/11/29/windows-10-1607-is-now-a-current-branch-for-business-cbb-release/

Windows (Storage) Server 2016 でFSRM やファイル管理タスクの設定を行った際、イベントに警告(ID : 414)が記録される。

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こんにちは、Windows Platform サポートです。

Windows (Storage) Server 2016 FSRM (ファイル サーバー リソース マネージャー 以下FSRM) の機能を追加しファイル管理タスクの設定を行うと、イベント ログに警告イベント (ID : 414)が記録される場合がございます。

 

[現象の内容]

Windows (Storage) Server 2016 環境にて、FSRMの役割を追加し、記憶域レポートや分類管理の設定を行ったタイミングでシステム ログに以下のようなイベント ID : 414の警告イベントが記録されます。

 ソース: Microsoft-Windows-TaskScheduler

イベント ID: 414

レベル: 警告

タスクのカテゴリ: タスクの構成が正しくありません

説明:

タスク スケジューラ サービスが、NT TASK\Microsoft\Windows\File Server Resource Manager\タスク名 の定義で構成の間違いを検出しました。追加データ: エラー値: PowerShell.exe

 

[現象の原因]

FSRM がタスクを登録する際、タスクで実行する PowerShell.exe のパスを絶対パスで指定しません。そのため、タスク登録時にタスク スケジューラ サービスがタスクの内容を確認し、PowerShell.exe にアクセスできないと判断して警告イベントを記録します。

 <PowerShell.exe が存在するパス>

%SystemRoot%\System32\WindowsPowerShell\v1.0

 <タスク スケジューラが確認するパス>

%SystemRoot%\System32

 

[現象の対処策]

PowerShell.exe が存在するパスは、 PATH 環境変数に含まれているため、実際のタスクの実行には支障がありません。そのため、このイベントは無視して問題ありません。

なお、本現象は最新のビルドでは改善されており、201611月の累積更新プログラムを適用することで、警告ログが記録されなくなります。

< Windows 10 Version 1607 および Windows Server 2016 用の累積的な更新プログラム: 2016 11 9 >

https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/3200970

Windows 8.1 で Sysprep 後に [ライブラリの場所] がクリアされてしまう現象について

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こんにちは。
Windows プラットフォーム サポートです。

今回は、Windows 8.1 の環境で sysprep 後に、既存のアカウントのドキュメント、ピクチャー、ビデオ、ミュージックの [ライブラリの場所] がクリアされてしまう現象を説明させていただきます。

 

現象について
まずは、どういう状況になるのか確認してみましょう。
既存のアカウントでログインし、エクスプローラーを起動して、%APPDATA%\Microsoft\Windows\Libraries に移動します。

1

“ドキュメント” のプロパティを開き、[ライブラリ] タブをクリックします。
すると、以下のように [ライブラリの場所] には何も設定されていないことが確認できます。

22

なお、この現象は sysprep 後に新規に作成したアカウントでは発生しません。
また、Windows 10 でも発生しません。

 

影響について
Windows ストアアプリで KnownFolders.DocumentsLibrary のようにフォルダーを指定していた場合、UnauthorizedAccessException が発生し、期待通りに動作しません。

 

回避方法について
以下にある [既定値に戻す] ボタンをクリックします。

33

これにより、以下のように [ライブラリの場所] が既定の状態に戻ります。
もし、既定の状態以外の設定をしていた場合は、[追加] ボタンで必要な設定を追加します。

44

なお、同じ sysprep のイメージから多数展開した場合、[既定値に戻す] ボタンをクリックすることが難しい場合があります。
残念ながら、[既定値に戻す] ボタンのクリックと同等の処理を行うコマンドはありませんが、以下の手順で Documents.library-ms ファイル (“ドキュメント”) を上書きすることにより、同等の効果を得ることが可能です。

手順
====
1. まずは現象が発生している 1 台で、他の環境に配布する Documents.library-ms ファイルを生成します。

    1-1. 現象が発生している環境に、該当のアカウントでログインします。
    1-2. 現象が発生していることを確認し、[既定値に戻す] ボタンをクリックして現象を解消させます。

2. 以下のファイルを、任意の場所にコピーします。

    %APPDATA%\Microsoft\Windows\Libraries\Documents.library-ms

3. コピーした Documents.library-ms ファイルをテキストエディターで開きます。
4. <serialized> から </serialized> までを削除し、保存します。
5. 保存した Documents.library-ms ファイルを、対象環境の該当アカウントの Documents.library-ms ファイルに上書きします。

 

 

 

 

 

完全メモリ ダンプ採取のための設定手順について

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こんにちは。
Windows プラットフォーム サポートの福田です。

今回は完全メモリ ダンプ採取のための設定手順についてスクリーンショットを交えつつ、ご紹介いたします。

注意事項 : Microsoft Customer Support and Services のエンジニアが明示的にお客様に依頼した場合にのみ、この作業を行ってください。
Microsoft Customer Support and Services (CSS) に問い合わせる必要がある場合、エンジニアが問題を特定するための必要な情報を入手するために役立ちます。

以下の手順を完了するには、管理者または Administrators グループのメンバーとしてログオンしている必要があります。
コンピューターがネットワークに接続されている場合は、ネットワーク ポリシーの設定によって、この手順を実行できないことがあります。

 

メモリ ダンプとは


すべてのプログラムはメモリにて展開され、CPU が読み出し、プログラムを実行しています。
従いまして、プログラムがフリーズおよびクラッシュなどする際は、 メモリ領域の情報を記録するメモリダンプを生成し、原因の調査に使用します。

 

なぜ完全メモリ ダンプなのか


メモリ ダンプには以下の 3 つの種類があります。
カーネル メモリ ダンプ、最小メモリ ダンプ (256 KB)、完全メモリ ダンプです。
カーネル メモリ ダンプに関しては、カーネル メモリのみを記録し、ユーザー モードの情報はないため、トラブルの原因を特定できない場合があります。
最小メモリ ダンプ (256 KB) に関しては、停止した原因を判別するのに役立つ有用な情報の最小セットを記録するため、原因追及に至る可能性は低いです。

一方、完全メモリ ダンプはシステム メモリのすべての内容を記録するため、詳細調査に非常に有効です。
従いまして、調査の為にメモリ ダンプを取得する場合には、完全メモリ ダンプを取得いただく事を推奨しています。

 

完全メモリ ダンプ採取のための設定


ページ ファイルの大きさの設定と完全メモリ ダンプが生成される設定を行い、メモリ ダンプが正しく出力されるように設定します。

※ これからご案内する手順は、Windows 7 を対象としております。
Windows Server 2016, 2012R2, 2012, 2008, 2008R2 や Windows 10, 8, 8.1に関しての設定手順のご案内は順次公開いたします。

=======================
1. ページ ファイルの大きさを設定する
=======================

1. [スタート] – [コンピュータ] を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。

blog01

2. “システム” 内の左側の列にある [システムの詳細設定] をクリックします。

blog02

3. “システムのプロパティ” の [詳細設定] タブの [パフォーマンス] 枠内にある [設定] ボタンをクリックします。

blog07

4. “パフォーマンス オプション” の [詳細設定] タブの [仮想メモリ] 枠内にある[変更] ボタンをクリックします。

blog04

5. “仮想メモリ” の [カスタム サイズ] をチェックし、[初期サイズ] と [最大サイズ]を物理メモリ + 1MB 以上の数値で入力し、[設定] ボタンをクリックします。
[OK] ボタンを 2 回クリックします。
以下の画像では物理メモリが 1000 MBなので 1001MB としています。

blog05

6. 再起動を促されるので、[後で再起動する] を選択します。

blog06

=======================
2. 完全メモリ ダンプが生成される設定にする
=======================

1. 再起動後、[スタート] – [コンピュータ] を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。

blog01

2. “システム” 内の左側の列にある [システムの詳細設定] をクリックします。

blog02

3. “システムのプロパティ” の [詳細設定] タブの [起動と回復] 枠内にある [設定] ボタンをクリックします。

blog03

4. “起動と回復” の [デバッグ情報の書き込み] 枠内にある [完全メモリ ダンプ] を選択します。
[OK] ボタンを 2 回クリックします。

blog08

5. システムを再起動します。
上記の設定は、再起動後に反映します。

 

注意事項: 2GB 以上の物理メモリ (RAM) を搭載している環境では、上述の GUI から [完全メモリ ダンプ] を選択することができません。
従いまして、[スタート] – [プログラムとファイルの検索] に “regedit” と入力し、レジストリ エディターを起動します。

regeditcapture
レジストリ エディターで、次のレジストリの値を設定してください。

regeditcapture02

場所:HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Control\CrashControl
名前:CrashDumpEnabled
種類:REG_DWORD
値:1

メモリ ダンプの出力先は、次のレジストリ値で確認できます。

regeditcapture03

場所:HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Control\CrashControl
名前:DumpFile
種類:REG_EXPAND_SZ
既定値:%SystemRoot%\MEMORY.DMP

上記のレジストリの設定を変更した後は、設定値を反映する為にシステムの再起動が必要となります。

これらの設定を行った後、次回以降ブルー スクリーン エラーやクラッシュが発生するとメモリ ダンプが保存されるようになります。

 

補足情報


=======================
完全メモリ ダンプの設定によるシステム負荷や運用への影響
=======================
完全メモリ ダンプの設定によるシステム負荷や運用への影響についてはほとんどありませんが、 完全メモリ ダンプの設定を行っている最中のシステムの再起動は避けられません。
そのため、どうしてもシステムの再起動が不可能である環境である場合、メンテナンス時などに完全メモリ ダンプの設定を実施していただく必要があります。

=======================
クライアント OS にてダンプが採取できない問題について
=======================
クライアント OS でのダンプの採取に関しては、 以下の設定を実施していない場合に空き領域確保のため、ダンプを削除される場合があります。
削除される条件は、ドメインに参加しておらず、ボリュームの空き領域が 25GB 未満である場合です。
以下の設定を実施することで、空き領域確保のためにダンプを削除する動作が抑制されます。

1. [スタート] – [プログラムとファイルの検索] に “regedit” と入力し、レジストリ エディターを起動します。

captureblog0000

2. 以下の場所に新しく”AlwaysKeepMemoryDump” を作成し、値を 1 に設定します。

場所: HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Control\CrashControl
名前: AlwaysKeepMemoryDump
種類: REG_DWORD

captureblog0001

3. システムを再起動します。
上記の設定は、再起動後に反映します。

————————————-
参考情報
メモリ ダンプ ファイルを生成する方法について
https://blogs.technet.microsoft.com/askcorejp/2014/08/10/339/
Windows Server 2008 および Windows Server 2008 R2 でカーネルまたは完全メモリ ダンプ ファイルを生成する方法
https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/969028
Kernel dump storage and clean up behavior in Windows 7
https://blogs.msdn.microsoft.com/wer/2009/02/09/kernel-dump-storage-and-clean-up-behavior-in-windows-7/
————————————-

注意事項:お客様の状況や環境により、本ブログとは異なる内容をご案内する場合があります。

 

本ブログが少しでもお役に立てれば幸いです。

Windows 10 Anniversary Update (1607) へアップグレード後、.NET Framework 3.5を利用するアプリケーションが利用出来ない。

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こんにちは、Windows プラットフォームサポートです。
Windows 10 Anniversary Update (1607) をご利用いただきありがとうございます。

Windows 10 Anniversary Update (1607) へのアップデートに伴い、.NET Framework 3.5を利用するアプリケーションが利用出来なくなったとのお問い合わせを頂いております。
今回の Blog では 対処方法についてご紹介させて頂きたいと思います。

– 事象
Windows 10 1511 から Windows 10 Anniversary Update (1607) へアップデートする際に、データやアプリケーションを引き継ぎますが、アップデート時のタイミングによって、.NET Framework 3.5 が引き継がれない事があります。
Windows 10 Anniversary Update (1607) にアップデート後、.NET Framework 3.5 を利用したアプリケーション実行時に、エラーとなったり .NET Framework 3.5 が要求された場合、本事象が発生している可能性が考えられます。

– 対処方法
お手数ではございますが、.NET Framework 3.5 の再有効化を実施くださいますようお願いいたします。

有効化するための 3 つの方法をご紹介いたします。
どの手順をご利用頂いても .NET Framework 3.5 を有効にできます。

コントロール パネルで .NET Framework 3.5 を有効にする
——————————————————————————–
コントロール パネルを使用して自分で .NET Framework 3.5 を有効にできます。
※ このオプションを使用するには、インターネット接続が必要です。

1. キーボードの Windows キー (Windows のロゴ) を押し、「Windows の機能」と入力して、Enter キーを押します。
[Windows の機能の有効化または無効化] ダイアログ ボックスが表示されます。
あるいは、[コントロール パネル] を開き、[プログラム] の項目をクリックし、[プログラムと機能] で [Windows の機能の有効化または無効化] をクリックします。

netfx3

2. .NET Framework 3.5 (.NET 2.0 および 3.0 を含む) チェック ボックスをオンにして [OK] をクリックし、メッセージが表示された場合はコンピューターを再起動します。

Dism コマンドで .NET Framework 3.5 を有効にする
——————————
Dism /online /enable-feature /featurename:NetFx3 /All
※ このオプションを使用するには、インターネット接続が必要です。

dismnetfx

PowerShell コマンドレットで .NET Framework 3.5 を有効にする
——————————
Enable-WindowsOptionalFeature -Online -FeatureName NetFx3 –All
※ このオプションを使用するには、インターネット接続が必要です。

psnetfx

– 参考情報
Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 への .NET Framework 3.5 のインストール
https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/hh506443(v=vs.110).aspx

– 補足
Windows 10 Anniversary Update (1607) 公開後約 5ヶ月が経過し、先日 Current Branch for Business(CBB)の公開が宣言されました。
今月 (2017年 1月) 中に Windows Update から提供される予定となっております。
※ Windows Server Update Services (WSUS) をご利用の場合は、WSUS の設定によります。
– 参考情報
Windows 10 1607 is now a Current Branch for Business (CBB) release
https://blogs.technet.microsoft.com/windowsitpro/2016/11/29/windows-10-1607-is-now-a-current-branch-for-business-cbb-release/


Windows (Storage) Server 2016 でFSRM やファイル管理タスクの設定を行った際、イベントに警告(ID : 414)が記録される。

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こんにちは、Windows Platform サポートです。

Windows (Storage) Server 2016 FSRM (ファイル サーバー リソース マネージャー 以下FSRM) の機能を追加しファイル管理タスクの設定を行うと、イベント ログに警告イベント (ID : 414)が記録される場合がございます。

 

[現象の内容]

Windows (Storage) Server 2016 環境にて、FSRMの役割を追加し、記憶域レポートや分類管理の設定を行ったタイミングでシステム ログに以下のようなイベント ID : 414の警告イベントが記録されます。

 ソース: Microsoft-Windows-TaskScheduler

イベント ID: 414

レベル: 警告

タスクのカテゴリ: タスクの構成が正しくありません

説明:

タスク スケジューラ サービスが、NT TASK\Microsoft\Windows\File Server Resource Manager\タスク名 の定義で構成の間違いを検出しました。追加データ: エラー値: PowerShell.exe

 

[現象の原因]

FSRM がタスクを登録する際、タスクで実行する PowerShell.exe のパスを絶対パスで指定しません。そのため、タスク登録時にタスク スケジューラ サービスがタスクの内容を確認し、PowerShell.exe にアクセスできないと判断して警告イベントを記録します。

 <PowerShell.exe が存在するパス>

%SystemRoot%\System32\WindowsPowerShell\v1.0

 <タスク スケジューラが確認するパス>

%SystemRoot%\System32

 

[現象の対処策]

PowerShell.exe が存在するパスは、 PATH 環境変数に含まれているため、実際のタスクの実行には支障がありません。そのため、このイベントは無視して問題ありません。

なお、本現象は最新のビルドでは改善されており、201611月の累積更新プログラムを適用することで、警告ログが記録されなくなります。

< Windows 10 Version 1607 および Windows Server 2016 用の累積的な更新プログラム: 2016 11 9 >

https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/3200970

Windows 8.1 で Sysprep 後に [ライブラリの場所] がクリアされてしまう現象について

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こんにちは。
Windows プラットフォーム サポートです。

今回は、Windows 8.1 の環境で sysprep 後に、既存のアカウントのドキュメント、ピクチャー、ビデオ、ミュージックの [ライブラリの場所] がクリアされてしまう現象を説明させていただきます。

 

現象について
まずは、どういう状況になるのか確認してみましょう。
既存のアカウントでログインし、エクスプローラーを起動して、%APPDATA%\Microsoft\Windows\Libraries に移動します。

1

“ドキュメント” のプロパティを開き、[ライブラリ] タブをクリックします。
すると、以下のように [ライブラリの場所] には何も設定されていないことが確認できます。

22

なお、この現象は sysprep 後に新規に作成したアカウントでは発生しません。
また、Windows 10 でも発生しません。

 

影響について
Windows ストアアプリで KnownFolders.DocumentsLibrary のようにフォルダーを指定していた場合、UnauthorizedAccessException が発生し、期待通りに動作しません。

 

回避方法について
以下にある [既定値に戻す] ボタンをクリックします。

33

これにより、以下のように [ライブラリの場所] が既定の状態に戻ります。
もし、既定の状態以外の設定をしていた場合は、[追加] ボタンで必要な設定を追加します。

44

なお、同じ sysprep のイメージから多数展開した場合、[既定値に戻す] ボタンをクリックすることが難しい場合があります。
残念ながら、[既定値に戻す] ボタンのクリックと同等の処理を行うコマンドはありませんが、以下の手順で Documents.library-ms ファイル (“ドキュメント”) を上書きすることにより、同等の効果を得ることが可能です。

手順
====
1. まずは現象が発生している 1 台で、他の環境に配布する Documents.library-ms ファイルを生成します。

    1-1. 現象が発生している環境に、該当のアカウントでログインします。
    1-2. 現象が発生していることを確認し、[既定値に戻す] ボタンをクリックして現象を解消させます。

2. 以下のファイルを、任意の場所にコピーします。

    %APPDATA%\Microsoft\Windows\Libraries\Documents.library-ms

3. コピーした Documents.library-ms ファイルをテキストエディターで開きます。
4. <serialized> から </serialized> までを削除し、保存します。
5. 保存した Documents.library-ms ファイルを、対象環境の該当アカウントの Documents.library-ms ファイルに上書きします。

 

 

 

 

 

完全メモリ ダンプ採取のための設定手順について

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こんにちは。
Windows プラットフォーム サポートの福田です。

今回は完全メモリ ダンプ採取のための設定手順についてスクリーンショットを交えつつ、ご紹介いたします。

注意事項 : Microsoft Customer Support and Services のエンジニアが明示的にお客様に依頼した場合にのみ、この作業を行ってください。
Microsoft Customer Support and Services (CSS) に問い合わせる必要がある場合、エンジニアが問題を特定するための必要な情報を入手するために役立ちます。

以下の手順を完了するには、管理者または Administrators グループのメンバーとしてログオンしている必要があります。
コンピューターがネットワークに接続されている場合は、ネットワーク ポリシーの設定によって、この手順を実行できないことがあります。

 

メモリ ダンプとは


すべてのプログラムはメモリにて展開され、CPU が読み出し、プログラムを実行しています。
従いまして、プログラムがフリーズおよびクラッシュなどする際は、 メモリ領域の情報を記録するメモリダンプを生成し、原因の調査に使用します。

 

なぜ完全メモリ ダンプなのか


メモリ ダンプには以下の 3 つの種類があります。
カーネル メモリ ダンプ、最小メモリ ダンプ (256 KB)、完全メモリ ダンプです。
カーネル メモリ ダンプに関しては、カーネル メモリのみを記録し、ユーザー モードの情報はないため、トラブルの原因を特定できない場合があります。
最小メモリ ダンプ (256 KB) に関しては、停止した原因を判別するのに役立つ有用な情報の最小セットを記録するため、原因追及に至る可能性は低いです。

一方、完全メモリ ダンプはシステム メモリのすべての内容を記録するため、詳細調査に非常に有効です。
従いまして、調査の為にメモリ ダンプを取得する場合には、完全メモリ ダンプを取得いただく事を推奨しています。

 

完全メモリ ダンプ採取のための設定


ページ ファイルの大きさの設定と完全メモリ ダンプが生成される設定を行い、メモリ ダンプが正しく出力されるように設定します。

※ これからご案内する手順は、Windows 7 を対象としております。
Windows Server 2016, 2012R2, 2012, 2008, 2008R2 や Windows 10, 8, 8.1に関しての設定手順のご案内は順次公開いたします。

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1. ページ ファイルの大きさを設定する
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1. [スタート] – [コンピュータ] を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。

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2. “システム” 内の左側の列にある [システムの詳細設定] をクリックします。

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3. “システムのプロパティ” の [詳細設定] タブの [パフォーマンス] 枠内にある [設定] ボタンをクリックします。

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4. “パフォーマンス オプション” の [詳細設定] タブの [仮想メモリ] 枠内にある[変更] ボタンをクリックします。

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5. “仮想メモリ” の [カスタム サイズ] をチェックし、[初期サイズ] と [最大サイズ]を物理メモリ + 1MB 以上の数値で入力し、[設定] ボタンをクリックします。
[OK] ボタンを 2 回クリックします。
以下の画像では物理メモリが 1000 MBなので 1001MB としています。

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6. 再起動を促されるので、[後で再起動する] を選択します。

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2. 完全メモリ ダンプが生成される設定にする
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1. 再起動後、[スタート] – [コンピュータ] を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。

blog01

2. “システム” 内の左側の列にある [システムの詳細設定] をクリックします。

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3. “システムのプロパティ” の [詳細設定] タブの [起動と回復] 枠内にある [設定] ボタンをクリックします。

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4. “起動と回復” の [デバッグ情報の書き込み] 枠内にある [完全メモリ ダンプ] を選択します。
[OK] ボタンを 2 回クリックします。

blog08

5. システムを再起動します。
上記の設定は、再起動後に反映します。

 

注意事項: 2GB 以上の物理メモリ (RAM) を搭載している環境では、上述の GUI から [完全メモリ ダンプ] を選択することができません。
従いまして、[スタート] – [プログラムとファイルの検索] に “regedit” と入力し、レジストリ エディターを起動します。

regeditcapture
レジストリ エディターで、次のレジストリの値を設定してください。

regeditcapture02

場所:HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Control\CrashControl
名前:CrashDumpEnabled
種類:REG_DWORD
値:1

メモリ ダンプの出力先は、次のレジストリ値で確認できます。

regeditcapture03

場所:HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Control\CrashControl
名前:DumpFile
種類:REG_EXPAND_SZ
既定値:%SystemRoot%\MEMORY.DMP

上記のレジストリの設定を変更した後は、設定値を反映する為にシステムの再起動が必要となります。

これらの設定を行った後、次回以降ブルー スクリーン エラーやクラッシュが発生するとメモリ ダンプが保存されるようになります。

 

補足情報


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完全メモリ ダンプの設定によるシステム負荷や運用への影響
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完全メモリ ダンプの設定によるシステム負荷や運用への影響についてはほとんどありませんが、 完全メモリ ダンプの設定を行っている最中のシステムの再起動は避けられません。
そのため、どうしてもシステムの再起動が不可能である環境である場合、メンテナンス時などに完全メモリ ダンプの設定を実施していただく必要があります。

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クライアント OS にてダンプが採取できない問題について
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クライアント OS でのダンプの採取に関しては、 以下の設定を実施していない場合に空き領域確保のため、ダンプを削除される場合があります。
削除される条件は、ドメインに参加しておらず、ボリュームの空き領域が 25GB 未満である場合です。
以下の設定を実施することで、空き領域確保のためにダンプを削除する動作が抑制されます。

1. [スタート] – [プログラムとファイルの検索] に “regedit” と入力し、レジストリ エディターを起動します。

captureblog0000

2. 以下の場所に新しく”AlwaysKeepMemoryDump” を作成し、値を 1 に設定します。

場所: HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Control\CrashControl
名前: AlwaysKeepMemoryDump
種類: REG_DWORD

captureblog0001

3. システムを再起動します。
上記の設定は、再起動後に反映します。

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参考情報
メモリ ダンプ ファイルを生成する方法について
https://blogs.technet.microsoft.com/askcorejp/2014/08/10/339/
Windows Server 2008 および Windows Server 2008 R2 でカーネルまたは完全メモリ ダンプ ファイルを生成する方法
https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/969028
Kernel dump storage and clean up behavior in Windows 7
https://blogs.msdn.microsoft.com/wer/2009/02/09/kernel-dump-storage-and-clean-up-behavior-in-windows-7/
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注意事項:お客様の状況や環境により、本ブログとは異なる内容をご案内する場合があります。

 

本ブログが少しでもお役に立てれば幸いです。

Windows 10 Anniversary Update (1607) へアップグレード後、.NET Framework 3.5を利用するアプリケーションが利用出来ない。

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こんにちは、Windows プラットフォームサポートです。
Windows 10 Anniversary Update (1607) をご利用いただきありがとうございます。

Windows 10 Anniversary Update (1607) へのアップデートに伴い、.NET Framework 3.5を利用するアプリケーションが利用出来なくなったとのお問い合わせを頂いております。
今回の Blog では 対処方法についてご紹介させて頂きたいと思います。

– 事象
Windows 10 1511 から Windows 10 Anniversary Update (1607) へアップデートする際に、データやアプリケーションを引き継ぎますが、アップデート時のタイミングによって、.NET Framework 3.5 が引き継がれない事があります。
Windows 10 Anniversary Update (1607) にアップデート後、.NET Framework 3.5 を利用したアプリケーション実行時に、エラーとなったり .NET Framework 3.5 が要求された場合、本事象が発生している可能性が考えられます。

– 対処方法
お手数ではございますが、.NET Framework 3.5 の再有効化を実施くださいますようお願いいたします。

有効化するための 3 つの方法をご紹介いたします。
どの手順をご利用頂いても .NET Framework 3.5 を有効にできます。

コントロール パネルで .NET Framework 3.5 を有効にする
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コントロール パネルを使用して自分で .NET Framework 3.5 を有効にできます。
※ このオプションを使用するには、インターネット接続が必要です。

1. キーボードの Windows キー (Windows のロゴ) を押し、「Windows の機能」と入力して、Enter キーを押します。
[Windows の機能の有効化または無効化] ダイアログ ボックスが表示されます。
あるいは、[コントロール パネル] を開き、[プログラム] の項目をクリックし、[プログラムと機能] で [Windows の機能の有効化または無効化] をクリックします。

netfx3

2. .NET Framework 3.5 (.NET 2.0 および 3.0 を含む) チェック ボックスをオンにして [OK] をクリックし、メッセージが表示された場合はコンピューターを再起動します。

Dism コマンドで .NET Framework 3.5 を有効にする
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Dism /online /enable-feature /featurename:NetFx3 /All
※ このオプションを使用するには、インターネット接続が必要です。

dismnetfx

PowerShell コマンドレットで .NET Framework 3.5 を有効にする
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Enable-WindowsOptionalFeature -Online -FeatureName NetFx3 –All
※ このオプションを使用するには、インターネット接続が必要です。

psnetfx

– 参考情報
Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 への .NET Framework 3.5 のインストール
https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/hh506443(v=vs.110).aspx

– 補足
Windows 10 Anniversary Update (1607) 公開後約 5ヶ月が経過し、先日 Current Branch for Business(CBB)の公開が宣言されました。
今月 (2017年 1月) 中に Windows Update から提供される予定となっております。
※ Windows Server Update Services (WSUS) をご利用の場合は、WSUS の設定によります。
– 参考情報
Windows 10 1607 is now a Current Branch for Business (CBB) release
https://blogs.technet.microsoft.com/windowsitpro/2016/11/29/windows-10-1607-is-now-a-current-branch-for-business-cbb-release/

Windows (Storage) Server 2016 でFSRM やファイル管理タスクの設定を行った際、イベントに警告(ID : 414)が記録される。

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こんにちは、Windows Platform サポートです。

Windows (Storage) Server 2016 FSRM (ファイル サーバー リソース マネージャー 以下FSRM) の機能を追加しファイル管理タスクの設定を行うと、イベント ログに警告イベント (ID : 414)が記録される場合がございます。

 

[現象の内容]

Windows (Storage) Server 2016 環境にて、FSRMの役割を追加し、記憶域レポートや分類管理の設定を行ったタイミングでシステム ログに以下のようなイベント ID : 414の警告イベントが記録されます。

 ソース: Microsoft-Windows-TaskScheduler

イベント ID: 414

レベル: 警告

タスクのカテゴリ: タスクの構成が正しくありません

説明:

タスク スケジューラ サービスが、NT TASK\Microsoft\Windows\File Server Resource Manager\タスク名 の定義で構成の間違いを検出しました。追加データ: エラー値: PowerShell.exe

 

[現象の原因]

FSRM がタスクを登録する際、タスクで実行する PowerShell.exe のパスを絶対パスで指定しません。そのため、タスク登録時にタスク スケジューラ サービスがタスクの内容を確認し、PowerShell.exe にアクセスできないと判断して警告イベントを記録します。

 <PowerShell.exe が存在するパス>

%SystemRoot%\System32\WindowsPowerShell\v1.0

 <タスク スケジューラが確認するパス>

%SystemRoot%\System32

 

[現象の対処策]

PowerShell.exe が存在するパスは、 PATH 環境変数に含まれているため、実際のタスクの実行には支障がありません。そのため、このイベントは無視して問題ありません。

なお、本現象は最新のビルドでは改善されており、201611月の累積更新プログラムを適用することで、警告ログが記録されなくなります。

< Windows 10 Version 1607 および Windows Server 2016 用の累積的な更新プログラム: 2016 11 9 >

https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/3200970

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