こんにちは。Windows プラットフォーム サポートの横山です。
先日、以下の弊社ブログにて案内させていただいておりますが、Azure Backup エージェント 2.0.8715.0 より Azure Backup の容量制限が 1700 GB から 54400 GB へ変更されました。
Azure Backup enables backup of large volumes, VMs, databases and more
https://azure.microsoft.com/ja-jp/blog/azure-backup-enables-backup-of-large-volumes-vms-databases-and-more/
今回は、本容量制限についてお伝えいたします。
まず、今回の 54400 GB への変更は VHDX の機能を利用したものとなります。VHD の容量制限が 2 TB であるのに対し、VHDX は 64 TB までとなっております。Azure Backup は、バックアップ データの他にも管理用のデータを保存するため、バックアップ データに利用可能な制限を 65536 GB (64 TB) 中 54400 GB までとしております。
VHDX は Windows Server 2012 以降に実装された機能であるため、それ以前の OS では VHDX を扱うことができません。そのため、以下の OS では 2.0.8715.0 以降のバージョンの Azure Backup エージェントを利用した場合においても VHD が利用されるため、Azure Backup によるバックアップ データは 1700 GB までとなります。
- Windows 7
- Windows Server 2008
- Windows Server 2008 R2
注: Azure Backup エージェントをこれらの OS で利用した場合、ウィザードの表記上は 54400 GB となりますが、実際の制限は 1700 GB ですのでご注意ください。本表記については弊社開発部署へフィードバックしており、2015 年中に改善される予定です。