こんにちは。Windows プラットフォーム サポートの山崎です。
リモート デスクトップ サービス で使用される CAL の発行動作について説明いたします。
今回よくご質問いただく上記動作に関して、以下のフローチャートを作成いたしました。
Source Site:
RD Licensing Demystified – how it Works
http://social.technet.microsoft.com/wiki/contents/articles/21180.rd-licensing-demystified-how-it-works.aspx
上記フローチャートで " * " を記したポイントについては以下の補足説明をご参照ください。
目次
*1 RD セッション ホストで RD ライセンスを指定できていることを確認する方法
1. RD セッション ホストで RD ライセンス サーバーを指定できていることを確認する方法
RD セッションホストでは、設定画面やグループポリシーから、RD ライセンス サーバーの指定できます。正しく CAL が発行できる RD ライセンス サーバーと認識した場合、RD セッション ホストに以下のレジストリが作成されます。
うまく CAL が発行されない、リモートデスクトップ接続ができないといった場合には、以下のレジストリが RD セッションホストに作成されているかご確認ください。
RD ライセンスが正常に指定されていることを確認する方法
- RD セッション ホストで、 [スタート] – [ファイル名を指定して実行] を選択し、 regeditと入力してエンターキーを押します。
- レジストリエディタが起動するので次のレジストリ サブキーを見つけてクリックし、下記のキーが作成されていれば、正常に RD ライセンス サーバーが指定されているとご判断いただけます。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\TermService\Parameters
Certificate
X509 Certificate
X509 Certificate ID
X509 Certificate2
接続モードとは、購入された CAL の形態に合わせ、RD セッション ホストにて指定する接続モードとなります (設定は RD セッション ホストで行います)。
接続モードには、以下の二種類が存在し、購入された CAL の種類に合わせて指定する必要があります。
RDS CAL (接続デバイス数):
任意のユーザーが使用する 1 台のデバイスが RD セッション ホスト サーバーに接続することを許可します。
RDS CAL (接続ユーザー数):
1 人のユーザーに、無制限の数のクライアント コンピューターやデバイスから RD セッション ホスト サーバーにアクセスする権限を与えます。
- 参考文献
リモート デスクトップ ライセンス モードを指定する
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc742812.aspx
接続デバイス数モード使用時に発行されるライセンスです。
[一時 CAL]
クライアント からRD セッション ホストに初めて接続したときに発行されるライセンスです。
一時 CAL の有効期限は 90 日間となり、利用可能な恒久 CAL がない場合は、二度目以降の接続時も有効期間内は一時 CAL のまま接続できます。
一時 CAL の発行数に制限はありません。 有効期限が到来したときに、利用可能な恒久 CAL がない場合はRD セッション ホストに接続できません。
[恒久 CAL]
一時 CAL を持っているクライアントが二回目に接続したときに発行されるライセンスです。
恒久 CAL の有効期限は、52 ~ 89 日間のランダムな期間が設定されます。
RD ライセンス にインストールしたRDS CAL を上限として発行されます。
詳細はこちらのブログにて詳しく説明していますので、ご参照ください。
RD セッションホストでは、RD セッションホストの役割インストール後 120日間 は RD ライセンス サーバー を必要としない猶予期間が設けられています。
この猶予期間が終了すると、リモートデスクトップでの接続を行うことがなくなります。それまでにRD ライセンス サーバーと RDS CAL をご用意ください。
- 参考文献
リモート デスクトップ ライセンスの概要
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc725933.aspx