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Windows 8.1 で Sysprep 後に [ライブラリの場所] がクリアされてしまう現象について

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こんにちは。
Windows プラットフォーム サポートです。

今回は、Windows 8.1 の環境で sysprep 後に、既存のアカウントのドキュメント、ピクチャー、ビデオ、ミュージックの [ライブラリの場所] がクリアされてしまう現象を説明させていただきます。

 

現象について
まずは、どういう状況になるのか確認してみましょう。
既存のアカウントでログインし、エクスプローラーを起動して、%APPDATA%\Microsoft\Windows\Libraries に移動します。

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“ドキュメント” のプロパティを開き、[ライブラリ] タブをクリックします。
すると、以下のように [ライブラリの場所] には何も設定されていないことが確認できます。

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なお、この現象は sysprep 後に新規に作成したアカウントでは発生しません。
また、Windows 10 でも発生しません。

 

影響について
Windows ストアアプリで KnownFolders.DocumentsLibrary のようにフォルダーを指定していた場合、UnauthorizedAccessException が発生し、期待通りに動作しません。

 

回避方法について
以下にある [既定値に戻す] ボタンをクリックします。

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これにより、以下のように [ライブラリの場所] が既定の状態に戻ります。
もし、既定の状態以外の設定をしていた場合は、[追加] ボタンで必要な設定を追加します。

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なお、同じ sysprep のイメージから多数展開した場合、[既定値に戻す] ボタンをクリックすることが難しい場合があります。
残念ながら、[既定値に戻す] ボタンのクリックと同等の処理を行うコマンドはありませんが、以下の手順で Documents.library-ms ファイル (“ドキュメント”) を上書きすることにより、同等の効果を得ることが可能です。

手順
====
1. まずは現象が発生している 1 台で、他の環境に配布する Documents.library-ms ファイルを生成します。

    1-1. 現象が発生している環境に、該当のアカウントでログインします。
    1-2. 現象が発生していることを確認し、[既定値に戻す] ボタンをクリックして現象を解消させます。

2. 以下のファイルを、任意の場所にコピーします。

    %APPDATA%\Microsoft\Windows\Libraries\Documents.library-ms

3. コピーした Documents.library-ms ファイルをテキストエディターで開きます。
4. <serialized> から </serialized> までを削除し、保存します。
5. 保存した Documents.library-ms ファイルを、対象環境の該当アカウントの Documents.library-ms ファイルに上書きします。

 

 

 

 

 


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