こんにちは、Windows Platform サポートです。
Windows (Storage) Server 2016のデータ重複除去機能における、最小経過日数の既定値についてご説明します。
[最小経過日数について]
データ重複除去を有効化する際、何日経過したファイルをデータ重複除去の最適化対象にするかを指定する、最小経過日数の値を入力します。このとき、使用法の種類ごとに、最小経過日数の既定値として想定されている値は、下記のとおりです。
使用法の種類 | 最小経過日数の既定値 (想定) |
汎用ファイルサーバー | 3 |
仮想デスクトップ インフラストラクチャ (VDI) サーバー | 3 |
仮想化バックアップサーバー(*) | 0 |
(*) Windows (Storage) Server 2016で追加されました
上記表のとおり、「仮想化バックアップサーバー」の場合、最小経過日数の既定値は0日となることが想定されています。0日となっている理由は、バックアップデータが格納されたVHDXファイルは、作成後には頻繁に書き換えられることがないため、即座にデータ重複除去を実施しても問題ないためです。
[現象の内容]
掲題の現象について説明します。
Windows (Storage) Server 2016 のサーバーマネージャーにて、ボリュームに対して初めてデータ重複除去の有効化の操作を実施する際、「仮想化バックアップ サーバー」を選択すると、既定値として最小経過日数 = 3日と表示されます。これは前項の想定とは異なる値です。
[現象の原因]
本事象は、サーバーマネージャーにて、初めてデータ重複除去を有効化する際に「仮想化バックアップ サーバー」モードを選択すると、既定では最小経過日数 = 0 日 となることが想定されているところ、それ以外の選択モードである「汎用ファイル サーバー」や「仮想デスクトップ インフラストラクチャ (VDI) サーバー」と同じく、最小経過日数 = 3 日となっているという、サーバーマネージャーの不具合です。
[現象の対処策]
回避策といたしましては、使用法の種類を 「仮想化バックアップ サーバー」に選択いただいた際には、ファイルの最小経過期間の値を「3」から「0」へと変更いただくことにより、想定された既定値に設定することが可能となります。また、「3」、「0」 以外の任意の値をご指定いただくことも可能です。