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Disk2VHD UEFI ファームウェアのマシンのブート手順

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本記事の最新版をフォーラムにて紹介しております。
記事の改訂が含まれる場合がございますので、フォーラムの情報を参照してください。
フォーラムへのリンク


こんにちは、Windows プラットフォームサポート Deployment/Setup チームの宮崎です。

弊社の技術サポートでお問合せいただくトラブルのうち、調査状況からは環境に大きな変更を伴うような切り分け(例えば、サードパーティー製品のアンインストール等)をお願いさせていただく場合がございますが、運用上の理由から切り分けが難しい場合がございます。このとき、弊社 Sysinternals 部門が開発した P2V 化ツールの
Disk2VHD を用いて採取できたイメージを仮想環境上で動作させることで、本番環境に影響なく切り分けが行えますので対応プランの一つとしてご提案しております。

本記事ではDisk2VHD を使用して第 2 世代用の VHDX ファイルとして採取したUEFI ファームウェアの物理マシンのイメージをHyper-V 上にマウントして動作させるまでの手順を紹介いたします。またご利用イメージによっては、そのまま OS の起動ができないことがございます。その場合に OS が起動できるようにシステム パーティションの初期化手順についてもあわせてご紹介いたします。

– 補足
本記事は検証目的として手順をご案内しているまでとなります。Disk2VHD による P2V 化対象のシステムは BIOS ファームウェアであり、UEFI ファームウェアのマシンには対応しておりません。

手順 A. 仮想マシンの作成とディスクのマウント

  1. Hyper-V マネージャーを起動します。
  2. 画面右ペインより、[新規] – [仮想マシン] をクリックします。
  3. “開始する前に” にて [次へ] をクリックします。
  4. “名前と場所の指定” にて任意の名前を設定いただき [次へ] をクリックします。
  5. “世代の指定” で [第 2 世代] をクリックして、[次へ] をクリックします。
  6. “メモリの割り当て” で任意の起動メモリ (例えば 4096 MB 等) を指定し、[次へ] をクリックします。
  7. “ネットワークの構成” で [接続しない] を選択し、[次へ] をクリックします。
  8. “仮想ハードディスクの接続” にて [既存の仮想ハードディスクを使用する] にチェックをし、[参照] ボタンをクリックしてください。作成した VHDX ファイルのパスを指定し、[次へ] をクリックします。
  9. “仮想マシンの新規作成ウィザードの完了” を確認いただき [完了] をクリックいただきます。

マウントまでの手順は以上です。

手順 B. 起動のためのシステム領域の初期化について

  1. Windows PE (WinPE) に関する URL を参照して、Windows PE の ISO イメージを事前に作成いただきます。
  2. Hyper-V 上にて VHDX を割り当てた仮想マシンのディスク ドライブに Windows PE の ISO イメージをマウントします。
    Hyper-V マネージャーの中央上部のマシンのリストにて作成されたマシンを右クリックし、[設定] をクリックします。
    “SCSI コントローラー” をクリックし、[DVD ドライブ] を選択し、[追加] をクリックします。
    DVD ドライブの画面で [イメージ ファイル] をチェックし、[参照] ボタンをクリックしてください。作成した ISO イメージの パスを指定します。
      [OK] をクリックします。
  3. Windows PE の ISO イメージより起動いただきます。

    イメージがマウントして起動するとき、”Press any key to boot from CD or DVD” のメッセージが表示されるので、キー操作をして起動いただきます。

  4. ‘diskpart’ コマンドを実行します。
  5. ‘list disk’ コマンドを実行し、現在のディスクを確認します。’sel disk (ディスク番号)’ を実行し、ディスクを選択してください。

    – 実行例 –

    DISKPART> list disk
    Disk ###  Status         Size     Free     Dyn  Gpt
    --------  -------------  -------  -------  ---  ---
    Disk 0    Online          238 GB      0 B        *
     
    DISKPART> sel disk 0
     
    Disk 0 is now the selected disk.
  6. ‘list part’ コマンドを実行し、システムパーティションを確認します。’sel part (パーティション番号)’ コマンドを実行し パーティションを選択します。

    – 実行例 –

    DISKPART> list part
    
      Partition ###  Type              Size     Offset
      -------------  ----------------  -------  -------
      Partition 1    Recovery           450 MB  1024 KB
      Partition 2    System             100 MB   451 MB
      Partition 3    Reserved            16 MB   551 MB
      Partition 4    Primary            237 GB   567 MB
      Partition 5    Recovery           873 MB   237 GB
    
    DISKPART> sel part 2
    
    Partition 2 is now the selected partition.
  7. ‘format quick fs=fat32 label=”System”‘ コマンドを実行して、パーティションをフォーマットします。

    – 実行例 –

    DISKPART> format quick fs=fat32 label="System"
     
         100 percent completed
     
       DiskPart successfully formatted the volume.
  8. ‘assign’ コマンドを実行して、フォーマットしたボリュームに割り当てを行います。
    ‘list vol’ コマンドを実行して、システム ボリュームのドライブを確認します。

    – 実行例 (E ドライブと確認できます) –

    DISKPART> assign
     
    DiskPart successfully assigned the drive letter or mount point.
     
    DISKPART> list vol
     
      Volume ###  Ltr  Label         Fs     Type        Size     Status     Info
      ----------  ---  ------------  -----  ----------  -------  ---------  -------
      Volume 0     D   DVD_ROM       UDF    DVD-ROM      267 MB  Healthy
      Volume 1     C   Windows       NTFS   Partition    237 GB  Healthy
      Volume 2                       RAW    Partition    450 MB  Healthy    Hidden
      Volume 3     E   SYSTEM        FAT32  Partition    100 MB  Healthy    Hidden
      Volume 4                       RAW    Partition    873 MB  Healthy    Hidden
  9. ‘exit’ コマンドで diskpart の編集を終了します。

    – 実行例 –

    DISKPART> exit
    
    Leaving DiskPart...
  10. ‘bcdboot (Windows のドライブレター)\windows /s (システムのドライブ レター):’ でブート ファイルを作成します。

    – 実行例 –

    X:\windows\system32>Bcdboot c:\windows /s e:
    Boot files successfully created.
  11. ‘wpeutil shutdown’ コマンドを実行して編集作業を終了します。
  12. ISO イメージをアンマウントし、そのまま起動のご確認をお願いいたします。

起動までの手順は以上です。

本記事が皆様の運用の一助となりましたら誠に幸いです。
本記事におきましては予告なく内容を変更させていただくことがあります。今後、情報のアップデートがあれば、本記事にて引き続き情報を提供いたします。

参考技術情報

事象が発生している環境に対して直接デバッグ調査が必要となる場合や、調査結果に基づいた切り分け操作を弊社サポート サービス側で動作確認するような支援においても Disk2VHD は使われております。

Sysinternals Software License Terms
Disk2VHD ツールの利用やサポートは Sysinternals ソフトウェアのライセンス規約に準拠いたします。あらかじめご確認ください。

Diskpart Scripts and Examples
Diskpart コマンドの利用方法は上記を参考にしてください。

Disk2VHD ツールを利用した P2V 化について
OS が起動していない(オフライン)状態での Disk2VHD の利用方法は上記を参考にしてください。


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