こんにちは。
Windows プラットフォーム サポートの横山です。
本日は、Windows Server 2012 R2 環境で出力される Quota 6 イベントについてお伝えいたします。
クォータの設定を行っているドライブを Window Server バックアップで取得した場合、バックアップ期間中に Quota 6 のイベントがシステム ログに記録されます。
Quota 6 のイベントはクォータ ドライバーをボリュームに対して接続できず、正常にクォータの設定が行えなかったことを示します。バックアップ期間中に表示される Quota 6 に記載のボリュームは、VSS (Volume Shadow Copy) を取得する際に利用されるボリュームです。本ボリュームは書き込みが保護されているため、クォータ ドライバーの接続は Windows Server バックアップによるバックアップ処理への介入を行う処理ではございません。そのため、Quota 6 のイベントがバックアップ期間中にのみ記録され、それ以外のタイミングでは記録されていない場合は、本イベントは無視可能なイベントであり、バックアップ データにも影響を与えないイベントです。
なお、クォータがボリュームに対して正常に設定されているかを確認するにあたりましては fltmc コマンドをご利用ください。
>fltmc instances -f quota
実行例:
C:\>fltmc instances -f quota
Instances for quota filter:
Volume Name Altitude Instance Name Frame VlStatus
------------------------------------- ------------ ---------------------- ----- --------
C: 125000 quota 0
D: 125000 quota 0
正常にクォータ ドライバーが接続されている場合、対象のボリュームが上記の通り表示されます。クォータの設定が外れている場合は、以下のコマンドを利用し、クォータの再設定をご実施ください。
>fltmc attach quota <ボリューム名>
実行例:
C:\>fltmc attach quota e:
ATTACH successful... Instance Name: quota