本日は、Hyper-V クラスター環境で全ノードで、クラスター サービスを停止させる場合の仮想マシンの状態について説明します。
全ノードでクラスター サービスが停止される場合にはクラスターはすべてのリソースに対してオフライン作業を実施します。そのため、仮想マシン リソース内部の状態については、“クラスター制御されたオフライン操作” というプロパティの値で決められた設定に従います。
<参考> 仮想マシンの <リソース名> プロパティ : [設定] タブ
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/dd834728(v=ws.11).aspx
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保存 :
仮想マシンをオフラインにする前に、クラスターで仮想マシンの状態を保存します。これにより、仮想マシンがオンラインに戻ったときにこの状態を復元できるようにします。これは既定の設定です。
シャットダウン :
仮想マシンをオフラインにする前に、仮想マシン上のオペレーティング システムのシャットダウンをクラスターで適切な順序で実行します (すべてのプロセスが終了するのを待機する)。
シャットダウン (強制) :
反応が遅いプロセスが終了するのを待たずに、仮想マシン上のオペレーティング システムのシャットダウンをクラスターで実行し、仮想マシンをオフラインにします。
停止 :
仮想マシンをオフラインにする前に、オペレーティング システムをシャットダウンせずにクラスターで仮想マシンを停止します。この操作は電源をオフにする場合と同じであり、データが失われる可能性があります。
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“クラスター制御されたオフライン操作” は、仮想マシン リソースをオフラインにするときにクラスターが実行する操作です。
この設定については Windows PowerShell またはアプリケーションを使用してリソースを移動する場合や、リソースをオフラインにする場合のみ影響し、ライブ マイグレーション、クイック マイグレーション、または計画外のフェールオーバー時には影響しません。
また、ノード (Hyper-V ホスト) がシャットダウンされる場合の仮想マシンの動作として、VMMS (仮想マシン管理サービス) により管理される “自動停止アクション” の設定がありますが、仮想マシンがクラスターのリソースとして登録されている場合には、上述の “クラスター制御されたオフライン操作” により仮想マシンの状態が決定されますので、仮想マシンの設定についてはご注意をお願いします。
<参考> 仮想マシンの設定
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc732671(v=ws.11).aspx
上記情報が、皆様のお役に立てれば幸いです。