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Windows Server 2012 R2 の Hyper-V クラスター環境で、非高可用性の仮想マシンを、オンラインの状態で高可用性の仮想マシンに構成する際の注意事項

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こんにちは。Windows プラットフォーム サポートの加藤です。

本日は、Windows Server 2012 R2 の Hyper-V クラスター環境で、非高可用性の仮想マシンを、オンラインの状態で高可用性の仮想マシンに構成する際の注意事項についてご案内いたします。

※ 非高可用性の仮想マシン = 仮想マシンリソースに登録されていない仮想マシン
※ 高可用性の仮想マシン = 仮想マシンリソースに登録されている仮想マシン

Windows Server 2012 以降のクラスターでは、非高可用性の仮想マシンを、オンラインの状態で高可用性の仮想マシンに構成できます。
※ 以前のバージョンでは、仮想マシンを一旦停止する必要がございました。

オンラインの状態で仮想マシンリソースに登録することは可能ですが、Windows Server 2012 R2 の環境では登録後に以下の事象が発生いたします。

1. 仮想マシンの NIC の構成を変更することができない。
2. 仮想マシンのシャットダウン時に、仮想マシンリソースが障害ステータスとなる。

1 の事象は、仮想マシンの NIC の構成 (VLAN ID や帯域幅管理など) の変更を実施すると以下のエラーが発生し、変更に失敗します。

error

2 の事象は、以下のイベントが記録され仮想マシンリソースが一旦障害ステータスとなります。
—————–
ソース: Microsoft-Windows-FailoverClustering
イベント ID: 1069
レベル: エラー
説明:
クラスター化された役割 ‘<仮想マシン名>’ の種類 ‘Virtual Machine’ のクラスター リソース ‘<仮想マシンリソース>’ が失敗しました。

リソースおよび役割のエラー ポリシーに基づいて、このノードでリソースをオンラインにする処理またはグループをクラスターの別のノードに移動した後に再起動する処理がクラスター サービスによって試行される場合があります。フェールオーバー クラスター マネージャーまたは Get-ClusterResource Windows PowerShell コマンドレットを使用して、リソースおよびグループの状態を確認してください。
—————–

この事象は、仮想マシンを高可用性に構成した時に、構成ファイル内のスイッチ関連の情報が更新されますが、Hyper-V の仮想スイッチ側で保持している情報の更新ができないために発生します。
現在のところ、上記の事象を回避するためには、以下の何れかの回避策を実施する必要がございます。

1. 仮想マシンの NIC の接続先の仮想スイッチを変更してから、再度元に仮想スイッチに戻す。
※ [接続されていません] に変更してから再接続でも問題はございません。

2. 仮想マシンを停止 (or 保存、シャットダウン) → 開始

上記の回避策を実施したタイミングで、Hyper-V の仮想スイッチ側で保持している情報が更新され、構成ファイルと同じ情報になるため、回避されます。

本 Blog が皆様のお役に立てれば幸いです。


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