Windows プラットフォーム サポートの奥原です。
.NET Framework 3.5 のインストールで Windows Update サイトへ接続ができない場合のインストール方法の補足情報をお伝えしたいと思います。
.NET Framework 3.5 をインストールする際には、以下のブログや公開情報にある通り、Windows Update サイトへ接続可能な環境が必要です。
Windows 8 への .NET Framework 3.5 のインストール
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/vstudio/hh506443.aspx
Windows 8 または Windows Server 2012 へ .NET Framework 3.5 をインストールする方法
今回のブログでは、.NET Framework 3.5 をインストールする際に使用するパッケージについて説明します。
.NET Framework 3.5 をインストールする際に使用するパッケージは、以下の 2 点があります。
1. Windows Update サイトからダウンロードする。(機能追加時に自動で接続されます。)
2. Windows インストール メディア内の"Sources\SxS" フォルダにあるパッケージを使用する。
=================
1. Windows Update サイトからダウンロードする。
=================
.NET Framework 3.5 のインストールでは、既定で Windows Update サイトに接続してパッケージのダウンロードを行います。
=================
2. Windows インストール メディア内の"Sources\SxS" フォルダにあるパッケージを使用する。
=================
"Sources\SxS" フォルダのパッケージを使用する方法については、GUI からのインストールでは、"代替えパス" コマンドでは、"/Source" オプションで、パスを指定します。
~~~~~~~~
注意点1
~~~~~~~~
"代替えパス" や"/Source" オプションを用いて"Sources\SxS" フォルダを指定しただけでは、Windows Update サイトへのアクセスは発生します。
これは、.NET Framework 3.5 のインストール時に、代替えパス等でパッケージを指定した場合でも、Windows Update サイトにパッケージのチェックを行う動作が含まれるためです。
Windows Update サイトへ接続できない環境の場合、コマンドで、"/Source" オプションに加え、/LimitAccessオプションを付与します。
/LimitAccess オプションを指定することで、Windows Update サイトへのチェックを行う動作が無くなり、"/Source" オプションで指定したパッケージを用いてインストールが実行されます。
つまり、Windows Update サイトへ接続できない環境の場合は、GUI からのインストールを行うことができず、コマンドでのインストールを実施する必要があります。
インストール時のコマンドについては、以下のサイトに DISM コマンドによるインストール方法が記載されていますので、ご参照頂ければと存じます。
Windows 8 への .NET Framework 3.5 のインストール
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/vstudio/hh506443.aspx
~~~~~~~~
注意点2
~~~~~~~~
ご使用環境が多国語対応 (ランゲージ パックインストール) している場合、インストールしている言語すべての"Sources\SxS" ファイルが必要になります。
これは、インストールしている言語の.NET Framework 3.5 のモジュールをインストールする必要があるため、各言語のパッケージが必要となるためです。
各言語のパッケージが不足している場合、インストール処理のおおよそ 66% で、0x800F081F エラーが発生します。
参考情報
Windows 8 または 8.1 への .NET Framework 3.5 のインストール
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/vstudio/hh506443.aspx
「重要なメモ」より抜粋
-------------------------------------------------
.NET Framework 3.5 をインストールする前に Windows の言語パックをインストールすると、.NET Framework 3.5 のインストールは失敗します。 Windows の言語パックをインストールする前に .NET Framework 3.5 をインストールしてください。
-------------------------------------------------
- 対処方法
各言語ごとのインストールメディアから"Sources\SxS" フォルダ内のファイルを一つの"Sources\SxS" フォルダにまとめ、このフォルダを"/Source" オプションで指定します。
例
日本語とスペイン語のランゲージパックをインストールしている場合。
日本語とスペイン語のインストールメディアから、"Sources\SxS" フォルダをそれぞれ、コピーします。
[日本語版 sxs] + [スペイン語版 sxs]
各フォルダ内のファイルを一つの"Sources\SxS" フォルダにコピーしてマージします。
[日本語版+スペイン語版 sxs]
このマージした SxS フォルダを"/Source" オプションで指定します。
- 他言語のインストールメディアを用意できない場合 -
日本語用のインストールメディアは用意できるが、その他の言語のインストールメディアは用意できないケースもあるかと思います。その場合は、いったん既定のシステム UI 言語以外のランケージパックをアンインストールします。
.NET Framework 3.5 を追加してから再度、言語パックをインストールし直してください。
言語パックは [コントロールパネル] の [地域と言語] から削除できる他、lpksetup コマンドでも削除することが可能です。
1) コマンドラインでインストールされている言語パックを確認
dism /online /get-intl
2) コマンドラインで言語パックをアンインストール
lpksetup.exe /u <Language-REGION >
例) スペイン語 (es-es) を削除する場合
lpksetup.exe /u es-es
Lpksetup のコマンドラインオプション
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc766010.aspx